もうちょっとだけ私の苦悩におつきあいください。
今はスッキリ解決してますので、ご安心くださいね。
この夜、じわじわとした怒りと悲しみで何を言えばいいのか分からない。
PT組もうとゲームの中で移動しているピロを眺めながら、どうすればいいのか分からない。
何か言おうと思っても、なじる言葉しか頭に浮かばない。
それでは解決にならないのでまた口をつぐむ。
どんどん悪い方向に向かっている。
行き着く先はそう、会話の無い家庭。
ゲーム優先、PT優先の生活。
リアルでどこかへ行くにも、イベントが終わるまで待つしかないだろう。
予定の中に、イベントの約束が入るようになるだろう。
チャットで他人と会話する事を優先、私が横にいても他人と会話するだろう。
いつでも話が出来る私は後回しになるだろう。
さらにメールのやり取りとか、リアルでの付き合いが始まっていくだろう。
そんなの嫌だ。
家族なのに。夫婦なのに。
なんでアカの他人待ちしなきゃいけないんだ。
なんで他人優先で私が後になるんだ。
こんな先がもう目に見えてた。
そんな事を思いながら、取りあえずやるべき事をしておこうと思った。
ここから先は、言葉は悪いがワンコの躾と同じだ。
それは悪い事、と認識させなければならない。
対人間で注意すべきは、感情が先走るとゲームしている旦那が嫌い・悪い、という態度になりかねない事。
そうではなく、旦那は好き、ゲームも良い、ただ今のプレイスタイルは許しません、という事を表現しなければならない。
そこで、PT組んでから空気を変えた。
いつもは一緒に楽しむ感でゲーム眺めたり声かけたりしてたけど、イベント始めた時から無言。
じー…っと苦い表情で画面を眺める。
不自然にならないよう、逆ギレさせないようため息なんかもつく。
要は、なんか居心地悪い…と思わせます。
案の定、気にし始めます。「PT組んだらダメ?」と言い出す。
グッと堪えて「ギルド入られるのは嫌だ、つった。PT組まれるのも嫌だ、つった」とだけ言いました。
その後無言で風呂に入る私。
うちは、お風呂から出ると「でたー!」「あーい!」とかけ声を掛け合うんです。
無言で出てやりました。
恒例の事が無いと違和感ありますよね。本人も居心地悪そうにチラチラこちらを気にしていました。
そして就寝。
いつもは私がしつこく「おやすみ」と声をかけます。これは元々ピロが「おやすみ」を言わない子だったのが、私が何度も声をかける事で「おやすみ」を言い始め、今では必死に言わそうとしている私をイジメて遊ぶという、ピロにとって楽しい時間です。
無言で横になりました。
やばい、と感じたかどうかは本人しか分かりませんが、気まずい事この上なかったと思います。
取りあえず、一晩寝ようと思いました。
夜はね、考えちゃダメ。どんどんマイナスに行きますからね!
てなわけで、朝起きると…やっぱりご機嫌最悪でした、私。
一晩寝ても怒りが収まっていないって、これは相当だと認識しました。
さて、会社へ行っても私の機嫌は最悪です。
ブログにも書いたくらいで、とはいえ解決案がさっぱり浮かびません。
1日のPT時間を制限するとか、土日だけ許可出そうかとか、いろいろ考えました。
まずは敵を知らねばと、このゲームを調査。
基本ソロプレイが出来るけど、PT組んだ方が楽になるシステムらしい。
廃要素が少なくてカンスト(LVなどがMAX状態)すると、飽きてしまうそうだ。
強さが船によって決まり、船はレベルで決まる。
だからカンストするとみんな似通った船になって、レア装備とかの要素が少ないみたい。
正直このゲームにネトゲ経験者として魅力を感じない…
うーん…これは逆にPT組ませてとっととカンストさせて飽きさせるか?
いやでもコミュ慣れしたピロなんて見たくないし。
結局、土日の限った時間だけOKにして、それを破ったら離婚ね、という案くらいしか出ない。
そして帰宅。
ピロは案の定ゲームしていました。
が…
おや…?
キャラの様子が…?
新キャラになってる( ̄□ ̄;)
「商会(ギルド)入らない!」全て捨ておったΣ( ̄□ ̄;)
私の不安なんて、カスだった。
ピロは、私に許して欲しい、ゲームも続けたい。その問題を一発で解決した。
てか、この新キャラでやり直すというウルトラCの凄さ、分かってもらえるでしょうか。
ネトゲ体験してる人なら分かるかな…?
今までのキャラを捨てて新キャラでやりなおすなんて、普通あり得ない。
だって、やっと仲良くなった友達や、環境や、育てたキャラ捨てるんですよ!?
想像の斜め上すぎるよ!
とどめは…
インするサーバすら変えてた。
よくメインキャラ、サブキャラ、こっそり遊ぶ秘密キャラとか作ったりしますが、それは全部同じサーバでやるのが普通です。
こっそり知り合いとすれ違ったり、そういう慣れた環境で遊ぶのが普通。
ピロ…この子…恐ろしい…
慣れてない今の段階で手を打てたのが功を奏したのか…
いやでもよくよく考えると、ピロは同じゲームを何度も新しいキャラクターでやり直してた。私はステータスで失敗しても、そのキャラを大事に大事に育てていくタイプ。
ううーん…
いかんいかん、とにかく今は褒める時!
「ほ、ほんとにいいのかよぅ…」
「うん!(普通にゲーム中」
「あ、あのな…申し訳なさ半分、嬉しさ半分だよぅ…ほんとに、ありがと…」
「なんてことないよ(キリっ」彼の中では大切なものがしっかり立ってるんだろうな。
それを揺るがさず、ついでに自分が遊ぶ為にどうすればいいか考えたんだろうな。
こうして私の危険な柵すら見据えていた悩みは、一発で、一瞬で解決しました。
むしろ、この人に何か返せてるのか嫁として不安になってきちゃったよ。
…
だがしかし!
私はネトゲの中毒性を知っている。
当分は気を抜かずに、一緒に眺めて楽しもうと思う。