上野の東京文化会館でオペラ<トゥーランドット>を見た。

バルセロナ交響楽団をピットに迎え、世界的な指揮者の大野和士。

演奏も歌手陣も非常に良かったが、演出が変わっていた。
最近のヨーロッパで流行っている強い直接照明で、明暗を分ける方法。

せっかくの舞台の奥行きは、囲いで台無し。

sf映画のスラム街に、ufoで皇帝とトゥーランドット姫が登場。

良い悪いの判断は、無能な評論家達に任せるとして、私は嫌い。と思う舞台だった。

最後は、あっと驚く演出を考えている。と演出家は話していたけど、トゥーランドット姫が自殺する。ってのは、それほど驚かなかった。

むしろ、つまらない舞台演出の中で、この解釈だけは好感が持てた。

最近、映画監督のソフィア・コッポラが演出したオペラ<椿姫>を見た。オリジナル色もありながら原作の世界観を大切にして、非常に良い演出だった。
フランコ・ゼッフィレッリやルキノ・ヴィスコンティは映画監督としてもオペラ演出家としても高い評価を得ていた。
映画監督のチャン・イーモウが演出を手がけたトゥーランドットは、好評を博した事も記憶に新しい。

日本のオペラも映画監督にお願いした方が良いと思う。
古代中国を舞台にしたトゥーランドットであれば、蜷川実花の鮮烈な極彩色や、中島哲也のような奇想天外な発想なんか、楽しめる作品になりそうだ。