論理的な考え方が身につくコツ 39
~仕事のスピードが20倍アップ!~
[著]西村克己
2018年04月25日
■『論理思考とは、物事の筋道を立てて考えることです。そしてその筋道に矛盾がないことです』
論理思考とは汎用スキルであり、ポータブルスキルである。この力の特徴は使えば使うほどレベルアップして行くことにある。是非身につけたい。
1、論理思考とは?
頭が混乱しているときにこそ論理的に考えるクセをつけよう。いろんな情報を大小で捉え、それぞれを原因と結果に分け、外部環境と結びつけよう。例えば、一つの成功にも、失敗にも原因がありそれを考えることが大事であるように。筋道を頭の中で整理して(大小、全体と部分、因果、相互干渉)図にして頭の中に描くことが重要である。
2、論理思考の基本テクニック
部分最適ではなく全体最適で物事は考えるくせをつけて行こう。物事を考える上でまずは水平思考で物事の全体を捉え、その上で垂直思考で物事を深めて行こう。わかりやすく、整理しやすいいはずだ。その上で大事にしたいのが優先順位である。どれが一番大事なものなのかの優先順位を決めなければ、時間もコストもかかってしまう。全体を把握する際に有効なのがミッシーである。(対立、数値、順序、要素分類、異視点)で要素分解をすることができる
3、論理思考で『情報整理力』を身につけよう
情報の関係性を考えよう。独立関係なのか、従属関係なのかを頭の中で整理し頭の中で図形として整理して行こう。その図形としては有名なのがグルーピング、座標、マトリックスなどがある。ミッシーを利用して軸を定めそこに情報を入れて行くとわかりやすく整理ができる。また、情報の関係性の中で大事な考え方が一つ上の階層を考えることだ。例えば、人であれば哺乳類である。そう考えるとモレなく、ダブりなく考えることができる。
4、論理思考で『考える力』を身につけよう
自分自身が人の話を鵜呑みにしてしますことが多かった。最近それがなくなった理由がやっとわかった気がした!自分の経験、感情些細なことになぜを唱え、それを調べようと努力をしたためである。この本では新たに自分の行動や、感情の変化を『is, is not』でそれぞれ要素分解をし、比べてみることが大事であるということだ。その結果比較することもでき、その変化の根本な原因が理解できる。
5、論理思考で『話す力』を身につけよう
自分自身よくプレゼンをするのだが、どうも頭の中が混乱することが多い。そんな時は決まって相手が『ん?』という顔をして、再度説明をしなくてはならない。どうしたら一回で伝わるプレゼンになるのだろう。本書では『話の三角形というものが説明されていた。主張→3つの説得理由→それぞれの説得材料を頭の中で作り上げて行くのである。聞き手のレディネスに合わせて自分の話し方も内容も変えてみるとより伝わるものになる。
6、論理思考で『発想力』を身につけよう
右脳は感情、記憶の引き出し、全体俯瞰の役割を持つ。その一方、左脳は論理、情報の整理を行う。大事なのはその行き来をどれだけすることができるかである。『仮説思考』を最近聞くのだがその有効性も理解することができた。右脳によって考えられるそのイメージを極めていけば制度が上がり先読みの思考力が高まる。さらに、次にやるべきことが見えないときにもすごく有効である。現状とのギャップ(before,after)が見え、そこにある課題が見えてくるからだ。
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PHPエディターズグループ・752円。12年3月19日刊行。
著者:西村 克己氏

