10月も終盤を迎え、日本もアメリカも選挙ムードでいっぱいですが、蕎麦打ちにとってはそろそろ新そばと福井の名人戦の季節ですね。

 

今日の蕎麦粉は福井・大野産 早刈り

福井名人戦で使用する蕎麦粉と同じものです。

 

■今日のイベント:田中名人にデモ打ちをしていただき、必要以上に打ち粉を振らない江戸流の打ち方をご教授いただきます。

 

まずはくくり直前の状態を皆で確認します。全体がしっとり均一ですが思ったよりもさらっとしていて表面はつぶれていない、そんな感触です。後の打ち粉のことを考慮すると、硬めの方がベターです。

 

ここから打ち粉の説明がメインとなります。

地延しの打ち粉

「生地の硬さもみないで下に振らないで。私はこれくらい」↓ 

 

丸出しの打ち粉もごく少なめ。

「硬めの生地にしておけば少ない打ち粉でもくっつかないし、滑り過ぎない。」

 

四つ出しの打ち粉

「生地の下に撒いてから巻きなおすのが理想的。麺帯の上に撒くと打ち粉が練り込まれてしまう。」

 

肉分けでは打ち粉を使わず。

本延しでも麺帯の下に打ち粉。

 

たたみ

「高いところから撒くと薄く撒けるけどまわりにも散らばるの。」

 

「滑らすこと。」

 

大原さん、植村さん、やってみますが、やはり見るのとやるのでは大違いですね。😊

 

下に敷く打ち粉も多すぎると麺帯の水分を吸ってしまいます。

「このくらいでいいの」↓

 

上も小間板が滑ればいい程度で。

 

ひととおり見せていただいて、やはりトータルで使用する打ち粉の量が圧倒的に少ないです。そして1回で広範囲に滑らす技術、おみごとでした。

田中名人、今回もありがとうございました!

 

 

■午前1組目

山口さん

 

尾崎さん

 

午前2組目

山田さん

 

川上さん

皆で四つ出しのやり方を指導したためちょっと延しすぎに。でもこの後リカバリーしていきます。

 

 

■おひる

今日のまかないは今の時期ならではの「かぼす蕎麦(冷)」です。すだち蕎麦が有名ですが、ちょっと香りが異なります。

(TV番組っぽく箸上げの写真を撮ってみました)

 

岩崎さんから今日のメニューの説明

 

先週の鴻巣での四段認定会の結果報告。

川上さん、合格おめでとうございます!

ちなみに川上さんは今回受験者の中で最高齢だったとのこと。合格率54%、1回目の受験で合格、素晴らしいです。

島津さんも合格しましたが本日残念ながら欠席です。

 

新宿の教室から見学に来られた植村さんのご挨拶

 

食事風景

田中名人の打った蕎麦を普通に食べられて感謝。

 

■午後1組目

正式に入会された大原さん、早速田中名人から指導していただけます。

 

安原さん 後ろで山口会長の目が光ります

 

植村さんには鵜澤さんが手ほどきと、万全のサポート体制。

 

そして私、森田

鵜の会と言えば2つ練り、しかしなかなかうまく回ってくれません。。

 

■午後2組目

福井名人戦の模擬試験

鵜澤さん、岩崎さんは来週の福井名人戦・本戦に出場するため、30分で本番さながらの直前模試を行いました。

途中まではほぼ同じペース

 

最後、岩崎さんはギリギリ時間内で終了、鵜澤さんは若干間に合わず。両者汗だくです。

 

打ち上がった蕎麦のようす

鵜澤さん

(本番の舟はもう少し幅があり1kgが収まります)

 

岩崎さん

打ち粉、クズはこれでも多いのだとか。。

 

お二人ともご健闘を祈っております。

 

 

■おまけ

皆さんは打った蕎麦をすべて消費できていますか?

今回は岩崎さんが蕎麦を送るときの方法が参考になると思いましたので紹介します。

 

使うのはヤマトの「宅配便コンパクト」

通常料金650円で持込割100円引き、クロネコメンバーズ50円引きなどの割引があります。

金額、日数は宛先で変わります。詳細はHPでご確認ください。

 

専用BOX代70円(税込)

サイズは20✕25✕5cm

冬でもクール便で送ることをおすすめします。(+220円~)

 

この中に8束(蕎麦粉1kg分)とつゆのプラボトルがちょうど入ります。

(ただ、毎回ぴったりサイズを合わせる力量が必要ですが。。)

 

なお、岩崎さんは基本着払いで送っているそうです。

「着払いでいいので食べたい!」というお客様を全国に作るのも、それなりの技術や交友関係が必要ですね😊

 

ではまた来月お会いしましょう!