原弘産 東証一部上場基準クリアーへ 株主数?
原弘産マニアならすでにご存知かと思いますが、
2006/05/08 株式の立会外分売に関するお知らせ
http://www.harakosan.co.jp/ir/pdf/20060508.pdf
のニュースが出ました。基本的に立会外分売を行う目的は、株主数を増やすことだそうです。
http://www.tse.or.jp/glossary/gloss_t/bunbai.html
では、東証一部上場基準となる株主数が気になりますが・・・
http://www.nomura.co.jp/wholesale/venture/00ib/k-tosho_1.html
- 発行済株式数が3万単位未満の場合 2,200人以上
- 発行済株式数が3万単位以上20万単位未満の場合 2,300人+1万単位ごとに100人を加算
- 発行済株式数が20万単位以上の場合 4,000人+2万単位増すごとに100人を加算
(1)10万円以上50万円未満の場合、上記の所要株主数の半数(2,200人)を下限
(2)10万円未満の場合、2,200人以上
となる。
難しい日本語でよく分かりませんが・・・原弘産の場合、発行済み株式数が128,298株なので、2,300人+900人=3,200名?しかし、一株が40万円前後なので、例外が適応されて、2,200名ってことですか?
しかし、「第20回定時株主総会招集ご通知」の案内を見ると・・・
■P.6 会社の概況 (平成18年2月28日現在)
(3)株主の状況
当期末株主数 7,025名(前期末比4,581名増)
十分に足りてると思うのですが・・・
3月、4月で急激に株主数が減少した(誰かが買い集めた?)、もしくは、ただ単に、大株主の誰かが売りたかっただけなんでしょうか?しかも、”買付申込数量の限度”が設定されていません。大金持ちが、ごそっと1500株応募して持って行ってしまうと、株主増えませんね・・・
まあ、でも同じような感じで、フェニックス電機は一部上場しているので心配無用でしょうか?
http://www.phoenix-elec.co.jp/ir/bunbai050712.pdf
http://www.phoenix-elec.co.jp/
ところで、一番、気になるところは、大株主の動向ですが・・・
株主名 | 2005/08 | 2006/02 |
日本トラスティ信託 | 9,936 | 3,135 |
原將昭 | 9,684 | 9,689 |
原南見江 | 8,940 | 8,943 |
瓦谷暢夫 | 8,484 | 8,485 |
日本マスター信託 | 8,085 | 3,194 |
大証金 | 5,145 | 3,671 |
モルガン・スタンレー・インターナショナル | 4,857 | 8,884 |
岡三インターナショナル(アジア) | 2,331 | 1,844 |
野村信託銀行 | 2,118 | - |
原孝 | 2,097 | 2,099 |
自己株式 | 417 | 448 |
合計 | 118,296 | 138,298 |
※2005年08月については、1:3の株式分割を考慮した補正株式数
昨年の中間期と期末期の大株主の状況を比較すると、モルガンスタンレーが買い増しして岡三がチョイ売り、野村が消えた・・・ぐらいの動きですが・・・
EDINETから調べたの動きとして
https://info.edinet.go.jp/EdiHtml/main.htm
報告義務発生日 | ||
メリルリンチ(権利行使済み 処分報告無し) | 4,640 | 3月20日 |
メリルリンチ(権利行使済み 処分報告) | 5,360 | 3月20日 |
メリルリンチ(権利未行使) | 10,000 | 3月20日 |
インベスコ投信投資顧問 | 6,210 | 1月31日 |
ムーンライトキャピタル | 10,832 | 3月31日 |
こんな感じです。
しかし、(例えば)インベスコが日本トラスティ信託名義で株を買っていたりする可能性もあるので、各機関投資家の持ち株数が明確に分からないです。
まだ先かもしれませんが、東証一部になると、会社に対する信用度の向上以外にも、それ以上に株に対する信用もあがるので、これら、機関投資家の動きが活発になるはずです。
ただ、大量保有報告の報告義務が、機関投資家の場合四半期ごとの報告なので、非常に把握しにくいです。この辺りの制度、なんとかしてほしいですね。