アンドレアス・グルスキー展 | プラスルミノ EDITOR’S BLOG

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オンとオフに輝きプラス!大阪発フリーマガジン「PLUS LUMINO(プラスルミノ)」編集者ブログ

こんにちわ ニシ子です。

2月号のカルチャーでも紹介している、国立国際美術館で開催中の「アンドレアス・グルスキー展」。その前日に開催された内覧会へ行ってきました。

 

アンドレアス・グルスキー氏は、ドイツ現代写真を代表する写真家。その作品はニューヨークのMOMAなど世界各地の有名美術館に所蔵されているほか、マドンナなどのセレブリティも所有。さらに2011年には現存する写真家の作品として史上最高額となる約433万ドル(日本で約3億4千万円)で落札されたこともあるほど。
そんな彼の日本初の個展ということで、かなり話題になっています。

アメリカの99セントショップの店内を撮影した《99セント》は、緻密に計算された構図の中、膨大な量の商品が並び、観る者を圧倒させる迫力を持つ作品。実際に撮影した写真にデジタル処理が施され、ひと目観た時には衝撃が走り、じっくり眺めているうちに、現実の裏側にあるパラレルワールドに迷い込んでしまう・・・そんな独特な視覚世界を構築しているのが、彼の写真の魅力と言えます。

本展は、国立国際美術館に合わせて、グルスキー氏自ら構成を考えられたそうで、空間そのものも彼の作品として楽しめます。
内覧会前に行われた会見では、自身の作品のテーマについて「作品には特にメッセージを込めていないので、観る人に任せている。私が光景を見て感じた驚きがそのまま作品に現れていると思う」とコメントされていました。

観る人によって様々な感じ方ができる、グルスキー氏の作品の魅力は、実際にあの大きな作品を目の前にしてはじめてわかる気がします。
アートや写真のことがわからなくても、十分感動できるこの展覧会。
ぜひ沢山の人に体感してほしいです。

アンドレアス・グルスキー展
国立国際美術館 ~5/11まで開催
http://gursky.jp/