こんにちわ ニシ子です。
今日は今朝電車の中で読み終えた本、田辺聖子さんの「一生、女の子」のご紹介。
田辺聖子さんと言えば、私の中で印象深いのは映画化もされた「ジョゼと虎と魚たち」。
この映画が、初めて田辺聖子さんの小説に触れるきっかけになりました。
今回読んだ「一生、女の子」は、本屋さんで見かけてそのタイトルと装丁に惹かれて購入。
こちらは言わばエッセイ的な内容で、田辺聖子さんご自身がこれまでの人生や作品について語られたもの。
最後には鶴瓶さんとの対談もあります。
本の中ではさまざまな事柄について語られるのですが、言葉使いはすごく柔らかなのに、その内容は読んでいる側がハッとなるほど鋭いんです。
ページをめくるたびに思わず唸る名言がたくさん。なにより、田辺聖子さんの人としての味わいの深さに感じ入りました。
中でも特に私が好きなのは、田辺さんが38歳の時に“中年結婚”した旦那様、通称「おっちゃん」とのエピソード。
いつもたくさんおしゃべりして、笑ってばかりいたという2人の関係はすごくステキで憧れます。
(ちなみに、最後の鶴瓶さんとの対談では、鶴瓶さんが奥さんについて話す場面がありますが、そちらも必読。ほっこりします)
戦争や阪神大震災など、長い人生で様々な苦労があったと思いますが、いつでも前向きで人生を面白がる姿勢を失わず、笑うことを忘れない田辺さんの生き方から、人生を豊かにする秘訣を学べた気がしました。
御歳83、いつまでもキュートな魅力を失わない、そんな女性に私もなりたい!
この「一生。女の子」は全体的にサラリと読める内容なので、通勤のお供にぴったりです。
ぜひみなさん、読んでみてくださいね。