『自分らしく生きることは義務』
私は、介護に関わる仕事に就いて、かれこれ10年弱。
現在は居宅ケアマネとして働いていますが、その前は施設(老健・ショート)、在宅(ヘルパー)で合計8年程働いてきました。
現在は居宅ケアマネとして働いていますが、その前は施設(老健・ショート)、在宅(ヘルパー)で合計8年程働いてきました。
その中で、沢山の認知症の利用者さんと関わってきました。
そこで、ひとつ見えてきた“共通点”がありました。
それが、冒頭にあげた「自分らしく生きる」ということです。
これは私が個人的に感じたことなので、根拠も何もないです。
でも、それぞれが、何かしらその問題を抱えていたように思えてならないのです。
子供の頃はみんな、本能で生きています。そして、大人になるにつれ、いつの間にか理性ばかりを優先に、本当の自分の心の声に気づかなくなる。いや、気づけなくなるのかも…
ある認知症のおばあちゃんが言っていました。
「私は忘れる訓練をした」と…
その時、思ったんです。
そのおばちゃんはきっと、自分に起こった出来事が辛すぎて悲しすぎて、自分の気持ちにウソをついて生きていくしかなかった。
その事実を受け入れられず、自分の中で無かったことにしたんです、自分の気持ちにフタをして…
人間、楽しかったこと嬉しかったことより、辛かったこと悲しかったことの方が、覚えているんですよ。
特に、自分の中で消化しきれていない感情に関しては、ずっとずっと、心の片隅に残ってしまう。
自分らしく生きる=自分の気持ちに素直になる=すべての自分にOKを出す
そして、
自分に起こった出来事にきちんと向き合い、その時の感情をじっくり味わい、自分の中でしっかり消化する。
人間は皆、自分の人生の中の“どこか”で、帳尻を合わせるんだと思います。
認知症の人は、理性ではなく本能で生かされる。
認知症になってからではなくて、“今から”本当の自分になって生きていくことが、
義務なのではないかと思います。