インターネットの普及で多くの情報が容易に手に入るようになった。軍事関連の情報もしかりである。
しかし、ミリオタは現代の軍事になると訳のわからない机上の空論を打ち出して真剣に掲示板などで議論している。これが趣味の範囲なら良いだろう。だか、そのような机上の空論で自分で主張した内容をあたかも世界の現実と言わんばかりに思い込んでいるのはおかしな話だ。それどころか、そのようなネット情報だけで話をしている自称軍事専門家までネットには存在している。我らが日本の民間レベルのインテリジェンスは低レベルとしか言いようがない。
本当の軍事専門家ならば英語(無論、その他の外国語も可能ならするべきだろう)で出されている論文を読んだり、軍艦などの写真を分析したり、兵器は何の目的で作られ、何を元にしたのかを分析する。また、相手国の戦略を分析し何をしたいのか？何を考えているのか？までを推測することが大切だ。無論、これだけでなく軍事的な人事、政治家や将官の序列なども分析した上で、何を重視しているかも予測することもしなければならないだろう。
今の自称軍事専門家には上記の行為ができるのだろうか。無論、著名な雑誌などに出てくる軍事専門家はこのようなことをしている、あるいは、することが可能である。恐らく、ネット空間に存在しているミリオタや自称軍事専門家の中で上記の行為をしている人間は私の知る限り、いないわけではないが少数派だろう。大多数はネットだけの机上の空論などを鵜呑みにしている所詮はミリオタの領域を越えることはできない者たちであろう。そのようなミリオタ達は、自分の主張が常に正しいと思わずに何が現実なのかということを知ってみる必要があるだろう。それが出来ないなら趣味の範囲を越えることは望ましくないと言える。