シロアリならぬ、塩害・・・ | デザイナーズハウスに住もう!

シロアリならぬ、塩害・・・

私の近所に、最近分譲・・・といっても、昨年からですが・・・が開始された埋立地の分譲地があります。そこは、数社・・・11社の大手住宅メーカー・・・が、県の企業庁の分譲地で、県とタイアップして分譲事業を展開しています。海辺、ということもあり、また、埋立地全体を街づくりの一体計画として、進めているだけあって、街区の中心部に、親水地域と題して、人工の川がながれていたり、近くに海水浴場があったり、マリーナを海外から誘致してきたりしながら、街づくりが進んでいます。


立地からすると、交通の便が非常にわるく、バスで電車の駅まで行かなくてはいけません。周辺には、スーパーなどの施設があまりなく、買い物等に現状不便です。

ただ、新しく開かれた街、これからの街ということで、比較的人気が高く、土地+建物の価格帯も、4000万台後半と、すこし高いかな(?)って感じのところです。


埋め立て地であること、それから、陸から突き出している場所・・・埋立地なので当たり前ですが・・・というとで、非常に浜(海)からの風がつよく、風の弱い日は一年を通してもあまりない、ような感じの場所です。


この分譲地を購入されたお客さんから、聞いた話なのですが、昨年は台風が非常に多く、風の多い、強い日が非常に多く、「海からの潮風」に非常に悩まされた、とのことです。台風が直接来ていなくても、強い風に「潮」が乗って、毎日の洗濯物などが、「潮臭く」なるそうです。そのお客様は、それがいやで、乾燥機を購入する羽目になったといっていました。


その方が心配されているのは、それだけ沢山の「潮」が含まれている風にさらされている住宅のことなのです。車にとっても、「潮」・・・塩・・・は余りよくなく、海辺の近くをドライブした後は洗車するなどの細かいケアをするオーナーも居られますし、耐久性が低くなるということを良く効きます。


おそらく、この「潮」・・・塩・・・の影響は住宅にも及んでいて、30年もつのか?ということを真剣に気にしていました。メーカーの説明では、塩に強い部材・・・鉄などではなく、アルミやがルバリウム鋼板・・・をキチンと使っています、という説明らしいのですが、心配でたまらないそうです。


ま、須磨の鉄筋コンクリート・・・安藤忠雄さん設計・・・住宅のように、防波堤のすぐ手前に建つ建物もあるわけですから、そこまでの影響はないとはいえ、「塩」の問題は、そういう立地に建設される住宅にとっては、重大な問題のような気がします。10年以上の長いスパンで検証しないとどこまで影響があるのか明確にはわかりませんけども・・・。


しかし、そうは言っても、海の側、海の見える眺望の良い土地に、 別荘的に建設される住宅は、非常に魅力的です。私も、そういう害があるこは、十分承知しながらでも、そういう土地に家を建てて住みたいと思っています。そういう意味においては、定期的な、そして、綿密な修繕計画をたてて、内陸の建物よりもメンテナンスに力をいれることで、建物の耐久性は伸ばすことは可能であるとおもうし、また、そうすべきでしょうね。


30年経てば、朽ち果てるもの、というイメージの中では、それで、十分なのかもしれませんが・・・。住宅は、超長期耐久財・・・とも言え、約25年~30年のサイクルで更新されているのが現状ですからね・・・。