[Vers1]

Rylan, you should try to get some sun

(ライラン、陽を浴びてきなさい)

 You remind me of everyone 

(あなたを見ていると昔の私を思い出す)

Rylan, did you break your mother's heart?

(ライラン、お母さんの心を傷つけたのかい?)

Every time you tried to play your part

(いつもお利口さんんでいようと頑張ったんだね)

 

 

[Chorus]

Is it easy to keep so quiet?

(黙ってるほうが楽?)

Everybody loves a quiet child 

(みんな静かな子が好きだから)

Underwater you're almost free

(水の中なら自由になれる)

If you wanna be alone, come with me

(もし一人になりたいなら一緒においで)

 

 

[Verse2]

Rylan, we can take the quick way out

(手っ取り早い方法があるじゃないか)

 

You can turn blank-white in a blank-white house

(空っぽに、真っ新になれるやり方が)

Say that you're a pervert, you're a vulture

(本気で言ってるの?頭が変なの?)

 

Don't you wanna be popular culture?

(注目を浴びたくない?)

 

 

[Chorus2]

 

Is it easy to keep so quiet?

(黙ってるほうが楽かい?)

Everybody loves a quiet child

(みんな静かな子が好きだから)

Under water you almost free

(水の中ならほぼ自由だよ)

If you wanna be alone come with me

(一人になりたいなら一緒においで)

Is it easy to live inside yourself?

(自分の中で留めておくほうが楽かい?)

All the little kids are high and hazy

(手探りで好きなようにしてる子もいるよ)

Everybody got nowhere to go 

(みんな行き場がないんだ)

Everybody wants to be amazing

(みんな特別になりたいんだ)

 

 

[Bridge]

Rylan, California's rotten Dress light-blue to be forgotten

(カリフォルニアにいるつまらん奴らは自ら印象に残らないために薄青色の服を身にまとい)

 Eat your pearls on Sunday morning

(毎週日曜の朝に自分の心を食べるんだ)

Keep your conversations boring

(退屈な会話を続けながらね)

Stay with me among the strangers

(知らない人たちの中でも私と一緒にいてよ)

Change your mind and nothing changes

(考え方を変えないと何も変わらないよ)

Don't let show any emotion

(でも感情的にならないで)

When you climb into the ocean

(とてつもなく困難な状況でも)

 

 

[Outro]

Rylan, you should try to get some sun

(ライラン、陽を浴びてきなさい)

There's a little bit of hell in everyone

(みんな苦しさと共に生きている)

Rylan,  you should try to get some sun

 

(ライラン陽を浴びてきなさい)

You remind me of everyone

(あなたは私のすべてよ)

Rylan, you should try to get some sun 

(ライラン、陽を浴びてきなさい)

 

There's a little bit of hell in everyone 

(みんな苦しさと共に生きている)

Rylan, you should try to get some sun

(ライラン、陽を浴びなさい)

 

 

 

 

 

はじめまして、というか多分これが最初で最後の投稿になると思います。自己紹介します。

 

 一九九四年、神奈川県生まれの男。父親はアフリカ系の外国人、母親は日本人、私はハーフです。小学生時代はいじめっ子たちと戦う毎日を過ごし、中学生時代はバスケットボールに夢中になり、高校生時代は全日制の高校を退学したあと定時制高校に編入し、一年間通った後は通信制の高校へ転校、二〇一三年に高校を卒業しました。その後、中小企業に就職。去年の十月に五年間の結婚生活に終止符。離婚と上司からの止まらない差別発言や暴力とのダブルパンチで八年間勤務した会社も今年の二月に退社しました。私の心の支えだった子供たちと会えなくなって半年が経ちます。

 そんな私の父と母も私が六歳の時に離婚。原因は詳しくは知りませんが、離婚後は母方につきました。当時の母は少々ノイローゼ気味で私によく暴力を振るってきました。とてつもなく父のことを恨んでいたのでしょう。「あなたの顔は父親そっくりで見ていると気分が悪い、あなたは幸せになれない」などとよく言われていました。「きっと母は今とても辛い時期なんだろう」と幼少ながらにやり過ごしてはいましたが、全く傷つかなかったわけではありません。その頃から私は嘘を覚えました、自分につく嘘です。母が酷い人だとは思いません、母は本当によく働いていました、朝早くから夜遅くまで。疲労困憊の母の背中を見てしまっては「寂しいから一緒に居て」とか「授業参観に来てもらって欲しい」だとか「試合を観に来て欲しい」とは言えずに「寂しくない」「授業参観に来ないで欲しい」「試合には来ないで欲しい」と言っていました。歳を重ねるごとにこんなかわいい嘘ではすまなくなりましたが。

 「自分に嘘をつくのが疲れたし、本音で生きていこう!」と思えたのは結婚がきっかけでした。相手は素敵な人で、「この人と一緒に年を取りたいな。」と思える人でした。長女と次女が生まれてきてくれて、一層生きていることが楽しく思えました。

 

 今は一日が一年のように感じる憂鬱な気持ちのまま次の就職先を探しています。向こうの家賃と養育費を払っているので退職金は一瞬で無くなりました。残っている住宅ローンと、会えない子供たちへの養育費どうしよう、子供たちは元気にしているのだろうか。不安に押しつぶされそうになりそうで毎日頭の右側が痛いです。

 

 

 上記にあるのは私が好きなバンド、The NationalのRylanという曲の歌詞。()の中は私なりに日本語に訳したものであり、直訳ではありません。皆さんは何か曲を聴いて「この曲いいなぁ」と思える瞬間ってどういう時ですか? 私の場合は次の三つの条件のうちどれかを満たした時です。一、歌詞に共感出来た時。二、聴きやすいリズム、テンポ。三、自分が感動できた映画や面白いと思えた映画の挿入歌またはエンディング、テーマソングとして使われていて、本編の内容と曲のイメージがマッチしていたときです。

 初めてこの曲を聴いたのが去年の五月くらいだったと思います。この曲が映画やドラマにい使われていたのを見たわけでもなく、今まで歌詞を完璧に把握していたわけではなかったので、歌詞に共感出来ていたわけでもないのですが、何故か初めてこの曲を聴いたときの自分はこの曲のリズムがとても気に入ったし、きれいな音だと思いました。今、この曲に向き合える時間があるうちにこの曲が伝えたいメッセージは何なのか自分なりに考えてみたくなりました。

 

 私が思うにこの曲に出てくる登場人物は二人と一人。「Rylan」、「Rylanに語りかける年齢が上の誰か」、「Rylanに誘惑を囁くRylanの心の声、もう一人のRylan」です。Rylanの性別と年齢はわかりませんがそこはあまり関係なく、Rylanには「未来のある若者」のような印象を抱きます。けれど彼は悲観的なのか、辛い状況なのか、傷つくのが怖いのか、なぜか陽に当たろうとしないのです。よくいるタイプのお利口さん、誰にも迷惑をかけず、母親のことも困らせたことがなかったのでしょう。今までは。

 一番の歌詞では誰かがRylanに語り掛けます。「陽を浴びてごらん、君を見てると昔の自分を思い出すよ。お母さんのことを傷つけちゃったのかい? お利口さんでいようよ頑張ったんだね。」と優しく、Rylanに寄り添うような感じで。Rylanの心境や状況は誰しもが経験したとがあるかもしれません。歌詞には「お母さん」とありますが本質的には「今まで身近にいてくれた大切な人」のことでしょう。

 コーラス部分では「波風立てない方が楽かい? 水の中なら自由だよ、孤独になりたいなら一緒においで」と少し怖い言葉を送ります。

 二番の歌詞は特に聴く人達によって解釈は様々だとは思います。Rylanの中にいるもう一人のRylanが語り掛けているように思います。「自分自身を表現できなくて苦しみつ続けるくらいなら自分の心を空っぽにしてしまえばいいのさ、万人ウケするよ」。

 

 ブリッジ部分では自分の嫌なことを自ら進んでしているにもかかわらず文句や愚痴を言い続け、考え方を変えたり行動を変えない人たちのことを語りま。

 

 ラストパートでは再びRylanに向かって陽に当たってきなさい、みんな頑張ってるよ。とエールを送ってくれます。

 

 

 完全に私が解釈したいようにしたものです。本当は登場人物も一人かもしれないし、三人以上かも。私がこういう解釈になるのはRylanを自便に重ねているからだと思いますが、だとしたら私はこの辛い時期を乗り越えたいです。辛い時期はまるで、「この世で辛いのは自分ただ一人だけ」と思い込んでしまいがちですが、この曲のラストパートが響いてくれるおかげそう思わずに済んでいます。こんな時、誰に相談したらいいのかわかりません、これから自分のやりたいことが見つかるかわかりません。自分を必要としてくれるところがあるのか、自分で自分の居場所を作れるかわかりません。自分は何も特別ではないからこそもがき続けようと思います。

 

 こんなに長くなりましたが、最後まで読んでくれた方々、ありがとうございました。