
◆PGO Cevennes Turbo CNG Model
えっ?! このクルマ「CNG車」なの…?! 日本ではNGVや天然ガス自動車といわれることが多いのですが、圧縮(加圧)された天然ガスを燃料とするクルマなのです。日本国内ではトラックやバスなどの営業車両、商用モデルがほとんどとなっています。当然、街中を走行する数もあまり多くないため、メジャーな車両とはいえませんね。

天然ガス自動車(CNG車)は、欧州市場(特にイタリア)で先行した車両なのですが、同エリアで走行している車両は少ないようです。欧州大都市でも、タクシーやバス、トラックなどを時々見かける程度です。CNG車は環境にやさしいクルマともいわれていますが、残念ながら 「天然ガス」 も化石燃料ということで、CO2排出削減では「ゼロエミッション」を謳う電気自動車(BEV)のような存在感を示すことができていません。

国際天然ガス自動車協会 (IANGV) によると、「CNG」はガソリンよりもクリーンで、価格も安く、産出量も豊富で、供給元(産出国)の分散調達化が可能、将来的にはメタンハイドレート(氷状メタン・別名 燃える氷)の利用やバイオメタンのような変成エネルギー化にも十分に対応可能な燃料といわれています。

しかし、肝心の燃料補給・CNG充填施設(エコ・ステーション)がなければCNG車は走れません。ドイツ・イタリア・スイスなどではそこそこの数(数100ヵ所)のCNG充填ステーションが存在するのですが、通常のガソリンスタンドに比べ圧倒的に少数で利用がしにくいため、個人ユーザーからはCNG車がなかなか選択されないそうだ。このことは、日本のエコステ事情ともオーバーラップしています。

さて、そんな欧州市場ですが超珍しいCNG燃料のカスタムカーが存在していました。仏 PGO 社 と 独 BRA GmbH 社 のコラボレーションで制作された『Cevennes Turbo CNG』で、なんと PORSCHE356 を模したレプリカCNG車です。まさにレアな珍品なのです。
ちょっとレトロでモダンな雰囲気を醸し出すスタイルは、スポーツカーとしてカッコいいですね。PORSCHE356風のクラシカルなスタイルにCNG対応のエンジンをリアに積んだ天然ガス自動車で、しかも カブリオレモデルを試作したんですね。

1.6Lターボチャージャー付き4気筒エンジン(FLAT4) を搭載し、150馬力 6速マニュアル・ミッションを備えたRR駆動方式、0から100km/hまで「6.5sec」、最高時速は 「210km」 とのことです。CNG燃料は22kg(132L)積載可能で、満タン状態から450kmの距離を走行できるという。

試作された「Cevennes Turbo CNG」は、100kmあたり4.6kgのCNGを消費するという。燃費換算すると、約6.9km/Lになり、CO2排出量は1kmあたり118gで、欧州の自動車の平均値である1kmあたり160gよりもかなり低く、「環境に優しい」といわれるハイブリッド車やクリーンディーゼル車と比べても遜色ないレベルに達している。

そして、このクルマ、あくまで「ショーモデル」ということで、価格は不明、市販化もされなかったようです。プレミア時に紹介されたプロモーション用の映像が「007」 ジェームス・ボンド ばりの映像動画ということで、下記にご紹介しておきます。お楽しみください。



【 PGO Cevennes Turbo CNG PV の動画はこちら 】
https://www.youtube.com/watch?v=BNWGxkjAKm0
【 Natural Gas Bio Gas PGO Cevennes Test の動画はこちら 】
https://www.youtube.com/watch?v=bi489ONzgSA
【 Electric Motor News - PGO Cevennes CNG の動画はこちら 】
https://www.youtube.com/watch?v=hgxA4-m2DUU

[eddie's great item]





































