【注意】 どの滝に逢いに行くコースも
季節、天候、水量、気の緩み等で大事に至る事もあります。
行かれる方はお気を付けて自己責任でお願いします。

◎ 2019年11月3日 メンバー えだ1(嫁)と2人 
ヤマビル遭遇しなかった。


<今日の一枚>
・ 布引滝 中段滝壺より

 

 

● 栃木県日光市野門 鬼怒川 野門沢
  布引滝 に逢ってきました。


<ジャンル>
軽登山系。
渡渉あり。
深堀系。
バリエーションルート系。


<前書き>
念願の布引滝を拝み



ドローンのぷちえだ2も活躍できた。



この時点でAM11:30


当然、大満足ではあったが当初のもうひとつの目的は「中段の滝壺に立つ」だ。


まだ時間はある。


その中段の滝壺に行きたい気持ちが沸々と湧いてきた。


<装備>
ヘルメット、ハーネス、ビレイ機、ロープ(最低でも20m+30m)


<工程>
リュックを軽量化しロープ30+20+簡易15mを入れて探ってみることにした。

(熊スプレーはえだ1に渡した^^)


一眼カメラはあの中段の跳ね返りのしぶきを見ると役に立たないだろうと置いていく。


まず左岸は見た目には無理と思った。

 


右岸を見渡すと岩の並びが上部へ導いてくれるように見えたので行ってみると

岩が直立に立っていてこのパターンは安定していなく剥がれることがある。


徐々に下流方向に探ってみて1カ所登れそうなので3mほど登ったところの岩を蹴っても

芯がある感じではなく動きそうな感じだったので右岸は諦めた。
 

 

そこからの布引滝は上段までよく見える。

 

滝前のえだ1のところに戻って時計を見ると30分ほど経過していた。


まだ時間はあるのでダメもとで左岸を探ってみることにした。


左岸からの布引滝も素晴らしい。



岩壁は続いており、

 

とうとう隣の沢まで来てしまった。



来るときに小滝の見えた沢だろう。


そこまで来ると岩壁が低くなり唯一弱点があるように見えるポイント。



右岸のようなも脆い岩ではなさそうだ。


慎重に岩と岩の間にもぐりこみ斜面を登ることができた。


トラバースで滝方向に行けないか試みたが斜面がきつく

万一滑落すれば大怪我では済まない地形なのでルートを考えながら登っていく。


それでも落ちたらえらいことなので慎重に登るが詰まるところも多い。


何やらあみだくじを上っているような感覚^^


何とか登って緩やかになり進んでいくと布引滝の滝頭より高いところだったが

念願の滝姿を見ることができた。


そこから斜面を降りたいがいやらしい斜度で本来ならロープを垂らしたいところだ。


滝の大きさを考えると100m以上のロープが必要だろう。


いかんせん30+20+15mしか持ち合わせていない。


仕方がないので木と岩と苔を考えながら降りやすいところを

慎重に、慎重に降りていく。


何とか1本のループも使わずに上段、中段がスッキリ見える崖の手前の滝見台に着いた。


これだけでも十分満足できる空間だ。

 

 

参考まで中段までのルート イメージ



恐る恐る崖を覗いてみると

 

右岸から見えたスラブで少し湾曲してスケボーのハーフパイプの形状のようだ。


あとでドローン空撮を見ると確かにたちの悪い形状だ。 右の坂。


スポーツ番組のSASUKE(サスケ)のぎりぎり登れないやつやん( ゚Д゚)!


懸垂下降して降りるのは問題なく
登り返せないことはないかなと思ったがフリクションがきけばの話だ。


滑ればこの中段の滝壺で暮らさなければならない(◞‸◟)チョットイヤ・・


左の落ち口側に移動してみてみるとハーフパイプは途切れ

2~3m幅の草付がありゴボウで降りられそうな斜面だ。


そのあとハーフパイプに乗りあげてトラバースで滝壺に降りられるのではないだろうか。


しかしそこで落ちると下段の滝壺に真っ逆さま。


即死だろうな・・・


そこで閃いた。( ゚д゚)ハッ!


本チャンロープは幸い2本ある。

 

予め30mロープ②を滝壺側に繋ぎ末端はハーフパイプの切れ目に投げておき

短くてもいけそうな20mロープ①は草付に垂らす。

 


そしてロープ①で草付を降りていき下でロープ②を使い振り子で滝壺に降りられないだろうか!!


<中段滝壺下降構想図(ドローン空撮より)>


ここでは単独行みたいなものなので失敗は許されないが
できそうなイメージができあがったのでやってみた!


ロープ②を垂らし末端はハーフパイプの切れ目に

 

ロープ①を垂らす。

 

ロープ①にATCを装着し降りていく。


思った通りここは危険ではなかった。


途中で下段の滝壺側に乗り出し下で待っているえだ1にご挨拶。


下からも撮ってくれていた。


36m+αの高度感( ;∀;)


そのまま降りてロープ2にATCを繋ぎ変えプルージックも追加。


ロープを持つ右手のテンションに集中して1mほどの段差のハーフパイプに乗り上がる。


ここが最大の難関で無理そうなら引き返そう・・・安全第一!


無事乗りあがりスラブの苔の付いたところには

クラックが入っているようで滑り止めになってくれている。


振り子で中段側にトラバースしてロープを垂直にしたところで下降。


着地!!!

 

 

おーーーーー!!!

念願の中段の滝壺に立てたーーーー!!!


イメージ通りだ~~~^^


ロープを解いてまずは心配しているだろうえだ1に再度ご挨拶。


恐ろしい高度感!


またもや撮ってくれていた。


 

 


 

ロープがないので四つん這い・・超怖い(((;゚д゚;)))


そして中段滝壺から見上げる。

・ 布引滝 

 


 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

対岸に渡るときの瀑風で飛ばされそうだが

飛ばされると36m下に落ちて一巻の終わりなので慎重に渡渉する。
 


右岸から

・ 布引滝

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

右岸からもえだ1が確認できた。

 

 

先ほど降りてきたハーフパイプ

 

右の水量少滝も下から見ると滝らしく見える。

 

 

 

想像以上にどこにでも動き回れる空間だ。



30分以上撮りまくって帰るご挨拶をしようとえだ1を見ると・・・


寝ていました(^^;)

 

えだ1あるあるです^^


帰りもハーフパイプを越えるまで緊張を強いられたが問題なかった。


ロープ1はゴボウで余裕だった、


ロープを回収し

 

 

中段、上段に別れを告げて無事にえだ1の元に帰りました。


◎中段滝壺からの
¦ 総合評価     4 (5段階評価)
¦ 全高さ        129m [測] ※
¦ 片道時間     80分(下段から)
¦ 危険度       5
¦ 自然度       5


林道終点に戻り


 


帰りは下りなので充電なくても大丈夫~~~! 快適~♪


でしたがゲートについたら真っ暗でした。

 


せ~~~ふ!!^^
 


全行程590分でした。
 



※ 滝の高さを測定できたものに[測]と記入しています。
 測定機 ドローン ANAFI




ほな、またお逢いしましょう♪



― おしまい ―