始まった斧攻撃に耐えながら、7時を迎え、診察室へ行った。
今日は担当医が外来の日なので代わりの先生らしい。
カーテン越しに男性だとわかる。
不妊治療でいろんな先生に何度も診察を受け、もう、そんなのは気にもならないけど
さて、子宮口の開き具合は、、。
5センチですね
まあ変わるわけないか
リラックスしたら子宮口開くらしいので、昨日晩休んでみたことで奇跡的に開くというストーリーも描いたのですが、、、。
激しい痛みのわりに進まないお産、昨日までの話をして、この先生にも帝王切開のお願いをした。
すると、カーテンから先生が顔をだした。
御開帳。
わぉ
若くてイケメン✨✨✨✨
こんな方にこんな姿を見られるなんて
色白、爽やか、しょうゆ顔(表現が昭和)
どうして婦人科医になったのかしら。
お父様が開業医とか?
瞬時に色々妄想が膨らむ
イケメン先生はぶれることなく、こう言った。
しんどいことは分かりますが、帝王切開には麻酔を使います。赤ちゃんにもリスクがかかります。もちろん、自然分娩で帝王切開に切り替える場合もありますが、それは医師の判断です。患者さんの希望だけではうちの病院は行えません。昨日晩少し休めただろうからまた今日はがんばりましょう。
おっしゃる通りです。
わかります。
さすがお医者様。
でもね
普通、病院の治療って患者は身を委ねるだけだけど、分娩は医師はサポートで進めるのは患者次第でしょ。もう無理なんだよってば
言いたいけれど、正論を言われたし、これ以上駄々をこねても無駄だと思い、しょんぼり部屋に戻った。
フルーツゼリーを半分食べた。
また悪夢の促進剤がやって来た。
助産師さんから申し訳なさそうに
昨日は20mlのペースで入れたけど今日は30mlに上げさせてと言われた。
斧の数が増えるのか‼️
涙目の私と困り顔の助産師さん、しばらく目を合わせて沈黙。
結局
30になった。
結構すぐにまた昨日の陣痛が始まる。
モニターにお腹の張りが数値で出るが、MAXの100に頻繁になる。モニターを見なくても、陣痛の始まりのタイミングは体でわかる。旦那はモニターを見て、タイミングよく腰をさすり、おしりを押さえる。
だいたい
息を大きくすーはーする を
1として、5カウントするまでに山場を越え、10カウントしたら陣痛は終わる。
意識を腰やお腹に行かせず息の方に集中させる。赤ちゃん頑張ってと思うと頑張れると聞いたが、それは無理だった
しばらくすると義母がやって来た。
義母はお腹をさすったり腰をさすってくれた。息を一緒にしてくれた。
しばらくするとまた助産師さんが申し訳なさそうに40mlにあげると言ってきた。否応なしに40になった。これでだめなら最後の交渉だ!
陣痛のピークが3カウント目くらいに縮まった。間隔も狭まった。3で終わるというのはちょっと嬉しかった。痛みはだんだん麻痺して、腰の斧攻撃は、
なんか
マッサージに行ったとき腰のつけ根を押してもらうと痛気持ちいいけどあれの類だと思えだした。
痛いけどもっとしてと物足りなく思うけど、今日は大サービスなんだと思おう。
あー爽快。お花畑にいるような錯覚。腰くだけそう。
次第にカウント1と2の最後に んぐぐと無意識に力が入るように。
だんだん んぐーうぅぅ
うぉー みたいなうなり声とともに う○ちを渾身のちからできばるような感じになってしまう。
息んじゃだめだから止めたいけど止められない
必死に声を絞りだし、
力が無意識に入っちゃって、止められません

よし、開いたか見ましょう。
助産師さんから提案された。
また向きを変えるだけで始まる激痛に耐えながら時間をかけて移動する。
実習生がいるのでいちいち、同じ内診を2回する 早くして!
もたもたしてると、苦しい姿勢の中で陣痛が何度も襲う。上向きだと腰をさすってもらえないのだ。
すごい7、8センチまで広がってるよ!
中も柔らかい!頭が触れるよ。
すごい もうすぐだよ!
え!もう産めるの?10センチ来ないけど
このまま息んでいいの?
うんまだかかるけど 息んでいいよ
赤ちゃんが周りながら降りてきてるから、
あとちょっと!
あとちょっと詐欺の被害にあってきた私としては、あとちょっとってどうせまた時間かかるんじゃないんだろうな💢💢💨
とプンプンしながらまた横向きに。
横向きのまま1回目の深呼吸の最後に目を明け、渾身の力で息む。んぐぐぐぅ〰️。
じょうずよ~
その調子
うまいわ~
あとすこしよ~
なんか誉められながら皆によいしょされる
何回も何回も
んぐぐ〰️のときに
うぉーぉおおお〰️〰️。
長めのカメハメハみたいな声が思わずでたその時、
ドアのすぐ向こうで待機していた数名の助産師さんたちが、一斉に入ってきた。
声でどうやらGoサインと認識したみたい
一斉にそれぞれが手際よく作業分担し、準備が始まる。
このままベッドが分娩台になるみたい。足を開いてウィーンと台が移動。
さあ赤ちゃん出てくるよ
さっきのように息んで!
陣痛きたきた
す~っ!
力いっぱい息む!
息めるって爽快
何回かトライ
汗で 握るとこがすべる
目は閉じちゃだめよ
はいっ!
陣痛きた!
す~❗️うりゃああああ❗️
目玉ひんむいてたと思います
もし、これが便秘なら肛門爆破でしょうが、そういう裂けそうな感じは全くない。
出産時は伸び伸びになるんでしょうね。
主治医が
ちょっと入り口切りますね 麻酔しますからね
といって ちょっとすると
パチッ パチッ パチッと3回、切った。
!痛くない
また、次の陣痛で息むを数回
何回か陸上競技部時代、ベンチプレスをしてる時やタイヤ引きダッシュをしてるような懐かしい踏ん張り感がした。
ちょっと爽快
もう息まず はっはっはっ として!
もうでてくるから!
はい肩まででたよ!
真ん中では実習生が、取り上げてくれてる。
ずっと3日間ありがとう。
そばに一番いてくれた君に取り上げてもらえてありがたい。
ふんぎゃー❗️
13時55分 という声で
また助産師さんたちはまた、手早く自分の担当の作業へ。
赤ちゃんを保育器に運ぶ人
片付けをする人
胎盤などの残りの処置をする人
すごいチームワーク
私は、瞬時に痛みや圧迫感から、解放され、放心状態だった。
長い戦いがおわった。
ほんとに赤ちゃんってすぐ泣くんだ
元気で良かった‼️
会陰切開を縫う痛さなんて微々たるものだった。
一時退出していた、血が苦手な旦那と義母が入ってきて、喜んでいた。
終わったんだ
先生やスタッフにお礼をただただ繰り返し言った
最後に胎盤とへその緒を見せてもらった。
ビニル袋に入っていたからか、お持ち帰り用焼き肉に見えた。
へその緒は小指サイズで80センチ こりこりしてた 胎盤はぐにょぐにょ。
車イスで退院まで過ごす別室にうつった。