埼玉県にお住いの方からの修理のご依頼を頂きました。
お子さんが使っていたプラレールをお孫さんのために蘇らせたいという
素晴らしいご依頼でした。
対象は機関車トーマスと蒸気機関車。機関車トーマスはイベントでの
修理経験も豊富な車両ですので、二つ返事で修理可能ですが、問題は
もう一台の蒸気機関車でした。この車両はおそらく初期のプラレールで
現在の車両とは大きく異なる大変珍しいものです。
現在のものと比較してみましょう。
モーターボックス [今]プラスチック製[昔]金属製
車輪駆動の方法[今]モーターボックスから車軸に回転力を伝えて車輪を回す。
[昔]モーターボックスから突出したギアに直接車輪を接触させて車輪を回す。
スイッチ[今]背部[昔]前部
以上のように全く構造が違うので他の車両からの転用は効きませんし、
予備パーツは限りなくゼロという状況です。今回の車両は幸運にも内部を
掃除洗浄することでモーターは動き出しましたので、後は駆動部分の
復旧のみでした。
しかしこの復旧が問題で接触部分のパーツは劣化してボロボロ、代替品は
ありません。こうなるとパーツを自作するしかありません。そこで様々な
パーツで転用を試みることにしました。色々と試行錯誤をしてようやくたどり
着いたものは連結パーツの8の字パーツでした。イベントで交換が頻発する
連結フックに比べて、連結8の字パーツは過剰在庫となっていました。
そこでこのパーツに目をつけて、ガリガリ加工してから代用を試みると・・・
ピッタリ!ゴムタイヤも新品に交換するとグイグイと坂を登るようになりました。
太古のプラレールの復旧に成功して大変嬉しい瞬間でした。連結パーツの
過剰在庫の有効活用にもつながるので1石2鳥!今後の修理活動を広げることが
できる有意義な1日となりました。

