痛みとは
今日は久しぶりに朝6時半から実習やってきました、ヘトヘトですわ3人しか担当してないくせに、もう3人目の患者さんの部屋に初めて行ったの10時過ぎとかで恐ろしいったらありゃしねぇこの最後の患者さんは、もう退院のオーダー出てたから最後にまわしたけど、それでもチャート始めたのとか11時過ぎからやし先が思いやられるわ。。。。と、今日は痛みについて。アメリカの病院で働いてると、とりあえず「自分の仕事は痛み止めをあげる事なのか?」という不思議な錯覚に陥る程、痛み止めの薬を投与します。Morphine, Dilaudid, Norco等々、名前あげればきりなく続きます。このような場合、大抵PRN orderでZofran, Phenerganなども含められ、そしてAtivan等も入ってきよるわけです。今日の最初の患者。20代後半の女性だが、痛い、痛いと泣き叫ぶ。その割に、下に煙草を吸いに行ったりはする。「どこが痛い?」と聞くと「頭と胸と腎臓と腰、もう全部痛い」という事らしい。とりあえずPRNオーダーの中から、Norco x 2 tablets, Ativanを投与。そしてその10分後に「吐き気がする」という事でZofranをIVPで入れる。私がこれだけの薬を投薬されたら、絶対にRespiratory depressionでコードになる事間違いなしっていうぐらいの量のsedationです。投薬30分後に痛みのアセスメントをしに部屋に行くと、やっぱり「痛い」と言う。この人曰く「Norco x 2 tabsなんて全く効きやしないのよ」とついに泣き始めてしまった。その上「もう家に帰りたい、帰りたい、ドクターに連絡して帰れるようにお願いして」とか言い出したので、「とりあえず痛みのコントロールがちゃんと出来てない上に、IV pushの薬を使ってる以上結構厳しいと思うよ」という曖昧な返事をして部屋を出る。ついでに上記の薬を投薬してから、30分後にSomaもあげました。痛みとは何なのか?痛みとは本人のみぞ知り得る感覚が故に、その人が「痛い」と言えばそれは痛みで、「極度に酷い痛み」と言えば自分にとっては少しの痛みのレベルでも、極度の痛みとして捕らえなければならんわけです。この患者さんは過去に交通事故にあっており、その際から後遺症として腰の痛みが慢性化してるらしく、何故今まで誰も放っておいたのか不思議な程に痛みのコントロールが出来てない。アメリカにはPain specialistと呼ばれる、痛みを専門に扱う医者がおるわけです。痛みとは体に感じる痛みだけではなく、psychologicalな部分も大きく関わってくるので、このpain specialistと呼ばれる人達はこの部分も丁寧にケアをする事になってます。本当は痛くないのに「痛い」って思い続けると、やっぱり「痛い」って感じるだろうし、それが慢性化してくると次は「どのレベルまでが自分にとって受け入れられるレベルの痛みなのか」というのを探っていかなければなりません。痛みが慢性化してる人達は、やはり鬱にもなりがちなので、この心のケアの部分はとても大切です。彼女の場合、一度もpain specialistに診てもらった事がないらしいです。まぁアメリカ、保険がなけりゃ何も出来ないんでしょうがないんですけど。やはり文化違えば痛みも感覚も違ってくるんでしょうね。日本ってあまり「痛い」と泣きわめく人って基本見た事なかったんですけど(ここはもう独断と偏見です)、アメリカはもう痛いと泣き叫んで下さる患者が多いです。たまにそれが「暴力的な行為」に発展しがちな時もありますが、こういう場合はセキュリティーに来て頂きます。痛み止め(morphineとかね)あげ過ぎて、respiratory depressionになるのは日常茶飯事です。未だ看護学生としてしかフロアで実習してないこの自分でさえ、既に自分の患者がこの状況に陥ったという経験済みです。呼吸数5とかでしたから(1分間のうちにね)。痛みに関しては、どこまで患者とフェアなゲームが出来るか?っていうとこですね。この部分は患者と上手い事、会話で駆け引きしつつ色々なpain managementの可能性を薬だけじゃなく探っていく事が重要な気がします。