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南天楼

難点ありあり。だがしかし、難を転ずる!

20年以上たっても嫌な思いでは

発酵して泡になりわきあがる。

そしてまた腹が立つという繰り返しだ。

おそらくそれだけ自分にとっては

前の結婚は傷になった出来事なのだろう。
だからと言って忘れたわけではない。

ふとした折に

「ああ、こんなことされたよな」

と思い出す。良い思い出ではない。

ほとんどがひどい仕打ちのことばかりだ。
新聞の訃報欄を見るような感じ。

冷たいかもしれないが、

自分には関わりの無いことだった。

もちろん葬式も行かず

何もしなかった。
その数年後、スズオの職場の知人から

「スズオが亡くなった」

とメールをもらった。

薄情だと思われるかもしれないが

ああ、そうなんだ。としか思わなかった。
従妹が見たスズオは、ガリガリに

病的な痩せかただったそうだ。

元々痩せていたが、病的ってことは

もしかして?

と、この時は思った。