環境病の増加とその背景
医学は進歩していますが、最近では聞き慣れない病名が増えているように感じませんか?周りを見ると、がん患者が増え、アレルギーに苦しむ人も多くなっているのが現実です。昔に比べてこれらの病気が多くなったように思うのですが、これは私だけの感覚なのでしょうか?
地球温暖化が報道される中、その原因として二酸化炭素が注目されていますが、実際には自動車の排気ガス、工場の排煙・排水、住宅建材やインテリア用品、さらには電化製品に含まれる有害化学物質や放射線など、さまざまな要因が影響していることをご存知でしょうか?
化学物質の登場とシックハウス症候群
1872年、ドイツの科学者バイエルはフェノールとホルムアルデヒドの化学反応で樹脂と似た素材を作ることを発見しました。この発見が合成樹脂や化学物質の誕生のきっかけとなり、建築資材をはじめとする様々な素材が劇的に変化しました。
その後、1980年代から欧米で、1990年代からは日本でシックハウス症候群という新しい病気が問題となり、化学物質過敏症の恐ろしさが広まりました。少量の化学物質を長期間浴び続けると、体内に蓄積され、身体の許容限度を超えると病気を引き起こす原因になることが分かっています。
花粉症と化学物質の影響
これは花粉症にも似た現象で、元気な人でも突然アレルギー疾患にかかる可能性があります。たとえば、40年前には花粉症の患者はほとんどいませんでしたが、現在では人口の40%以上が花粉症に悩んでいると言われています。
では、なぜ化学物質が人体に有害に働くのでしょうか?その答えは、私たちの周りに増え続ける化学物質と、それが人体に与える影響にあります。