毎日新聞の記事より。
ついにアイルランドがEU、及びIMFに支援を要請しました。
これにより先日策定された支援枠組みのなかから初の支払いということになります。
総額は900億ユーロ(約10兆円)。またアイルランド銀行危機では多大な被害を受けたイギリスやスウェーデンも個別の支援を行う、ということです。
また
1、同時に4年間で150億ユーロをの赤字削減を増税と緊縮財政化で達成すること。
2、財政赤字をGDP比3%以下にする。
という2点がアイルランドには求められます。
では簡単に感想を。
今回初の支援枠組みの使用となりました。これは将来的にはEMF(欧州版IMF)になるか、と考えられている機能ですから、これが早速活用されたことは欧州が自立して立ち直りが出来る第一歩なのかな、と思います。
しかし一方でアジア危機、アルゼンチン問題が蘇ります。極端な緊縮財政の指示により混乱を招いた経緯がIMFにはあります。
ギリシャ同様、産業基盤の弱いアイルランドに取って果たして緊縮財政に耐えうるのか?また、返済は可能なのか?
既に緊縮財政で20%のGDP下落を見ているアイルランドですから慎重な財政再建が求められるのでは、と思います。