今年もやってきました。名塚中学1年生の職場訪問学習の日です。
毎年この日が来るのをわっぱんの皆はとても楽しみにしています。
単に女の子男の子好きっていうのもあるけれど、地域の子ども達
に、こんなに変わったおもしろいお店があるってことを、知ってもら
える良い機会だからです。
中学生が私たち店員に質問します。
Q.「どうしてこのお店に就職したんですか?」
A1.「生活するには稼がなきゃいけないんだけど、ここ以外に働か
せてくれるところがなかったからよ。」
A2.「障がいのある人とない人が別々に働く会社や職場に矛盾や
不自然さを感じて、一緒に働く事業をやりたいと思ったから。」
Q.「お店でやる仕事の内容を教えてください。」
A1.「ここでは、みんなそれぞれ自分のできることを仕事にしてい
ます。手が動く人はぞうきんがけ、お話のできる人は接客、
計算ができる人はお勘定という具合に。」
A2.「お店を運営することや商品を販売することももちろん大事だ
けど、こうやって障がいをもった人ももっていない人も、一緒に
助け合って仕事をする姿を地域の人たちに見てもらうことも、
私たちの大切な役目じゃないかな。」
今は、派遣切りなど、障がいの有無にかかわらず、仕事にあり
つけない人が増え、労働に対する不安が広がっています。そんな
中、私たちわっぱんのように、誰もが排除されることなく、一緒に
いられる職場、能力や生産高では測ることのできない、思いやり
と助け合いによって成り立つ働きが、どれほど素敵で温かいもの
なのか、もっともっと周囲の人たちに知ってもらえたらと切に思い
ます。