今年もやってきました。名塚中学1年生の職場訪問学習の日です。


毎年この日が来るのをわっぱんの皆はとても楽しみにしています。

単に女の子男の子好きっていうのもあるけれど、地域の子ども達

に、こんなに変わったおもしろいお店があるってことを、知ってもら

える良い機会だからです。


中学生が私たち店員に質問します。

Q.「どうしてこのお店に就職したんですか?」


A1.「生活するには稼がなきゃいけないんだけど、ここ以外に働か

  せてくれるところがなかったからよ。」


A2.「障がいのある人とない人が別々に働く会社や職場に矛盾や

  不自然さを感じて、一緒に働く事業をやりたいと思ったから。」


Q.「お店でやる仕事の内容を教えてください。」


A1.「ここでは、みんなそれぞれ自分のできることを仕事にしてい

  ます。手が動く人はぞうきんがけ、お話のできる人は接客、

  計算ができる人はお勘定という具合に。」


A2.「お店を運営することや商品を販売することももちろん大事だ

  けど、こうやって障がいをもった人ももっていない人も、一緒に

  助け合って仕事をする姿を地域の人たちに見てもらうことも、

  私たちの大切な役目じゃないかな。」


今は、派遣切りなど、障がいの有無にかかわらず、仕事にあり

つけない人が増え、労働に対する不安が広がっています。そんな

中、私たちわっぱんのように、誰もが排除されることなく、一緒に

いられる職場、能力や生産高では測ることのできない、思いやり

と助け合いによって成り立つ働きが、どれほど素敵で温かいもの

なのか、もっともっと周囲の人たちに知ってもらえたらと切に思い

ます。

       エコロジーハウスわっぱんへようこそ!-名塚中学生と

エコロジーハウスわっぱんは、有機野菜を扱いながらも

ちっとも八百屋らしくありません。ふつう、八百屋といえば、

店頭にところせましと野菜が並べられていて、通りの向こう

からでも見分けられますよね。


ところがわっぱんは、野菜がお店の一番奥に並んでいて、

外からでは八百屋なのか雑貨屋なのかも分からない、知る

人ぞ知るお店なのです。


別に隠してるわけじゃないですよ。有機野菜(特に青菜や果

物)は足が早いので、日差しの強いところには置いておけない

だけなのです。


雨風にも虫たちの攻撃にも耐えすくすくと元気に育った野菜

たちが、一番おいしいベストな状態でお店に届くのだから、

その良い状態をそのままキープしてお客様にお届けしたいと

いうのが、本当の理由です。


でも街行く人には、わっぱんが八百屋であるってことをちゃん

と知ってもらいたい。そんな気持ちから、店の軒先の狭い空間

を使って、プランターに野菜を植えることにしました。


最初は紫と白のカリフラワー。でも、堆肥のやりすぎで土に

カビが生え、大きくならずに枯れてしまいました。次に、トウ

ガラシ。雨続きだったのに、水も多くやりすぎてしまい、こちら

も枯らしてしまう羽目に。プランターといえども、生き物ですから

侮れません。


結局、知多で農業をやっている友人のよっこさんにお願いして、

黒土と種とを分けてもらいました。よっこ’sファームの黒土は

さすがにふわふわで見るからに自生力あふれてて、週2回の

水やりと雑草抜き程度でも、元気にすくすく育ちました。二十日

大根(ラディッシュ)は、その名のとおり、3週間ほどでふっくら

まあるく赤く色づき、その2週間後に高菜が、さらに1週間後に

ミックスレタスがなって、昼食の一品をかざってくれました。


エコロジーハウスわっぱんへようこそ!-ちはる農園

「子どもは野菜を育てるようにするとうまく育つ」とは、同僚の

格言(?)ですが、ほんとにそうかもしれないなぁと思います。

手をかけすぎても放っておいてもダメ、ちょっと距離を置いて

見守る程度がちょうどいいのかも。でも、家庭というしっかり

した土壌があることが大前提なのだろうなぁ。。。

毎週水曜日はわっぱん号に乗って栄へいざ出動!YWCAの2Fで

わっぱ知多農場http://blog.goo.ne.jp/wappa619 の有機野菜と

無添加パン・クッキーの販売をさせていただいています。お昼休み

の時間に合わせていくので、YWCAのスタッフをはじめ、プログラム

の参加者や受講生、近隣オフィスのOLさんまで、様々なお客さんが

買いにきて下さいます。お客さんに共通しているのは、食の安全に

関心の高い方ばかりだということ。販売する側としても、お野菜や

パン一つひとつに精通していなければならないので、良い意味での

緊張感と誇りを感じます。

今週は、シュトーレンにクグロフ、サンタクロースとトナカイパン、

クリスマスオーナメントのビスケットなど、クリスマス商品をたくさん

持っていきました。材料はすべてオーガニックや低農薬のものだけ

を使い、味にもとことんこだわった、自信作ばかり。お客さんの中に

は、わっぱんのクリスマスパンとケーキを毎年楽しみにしてくださる

方も大勢いらっしゃいます。

丹精こめて手造りしたパンとケーキをお客さんが買って喜んで下さ

るのを見るのは、販売の醍醐味であり、至福の時です。「わっぱん」

の「わ」は和やかの「和」、幸せの「輪」を意味しています。わっぱん

のケーキとパンを通じて、幸せと平和の輪が広がってくれたらうれし

いな。