皆様お久しぶりです。
しばらく更新できていなくて申し訳ありません。
徐々に更新頻度は増やしていきたいと思います。
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可視光線の中で、最も強いエネルギーを持つ光
ブルーライトとは、波長が380~495nm(ナノメートル)の青色光のこと。ヒトの目で見ることのできる光=可視光線の中でも、もっとも波長が短く、強いエネルギーを持っており、角膜や水晶体で吸収されずに網膜まで到達します。パソコンやスマートフォンなどのLEDディスプレイやLED照明には、このブルーライトが多く含まれています。ヒトの目の網膜には、光の色を感知する「錐体」と、暗い所でも明暗を感知する「桿体」という2つの視細胞が存在します。近年、この2種類の他にも「第3の視細胞」が発見され、サーカディアンリズムをコントロールする役割を果たしていることがわかってきました。
この「第3の光受容体」は、460nmという強いエネルギーを持つ光のみに反応します。つまり、ブルーライトこそ、体内リズムを整え、健康を維持する上で重要な役割を果たしている光だったのです。
サーカディアンリズムをコントロールする
この「第3の光受容体」は、460nmという強いエネルギーを持つ光のみに反応します。つまり、ブルーライトこそ、体内リズムを整え、健康を維持する上で重要な役割を果たしている光だったのです。
LED照明の課題
1963年に赤色LEDが登場し、その頃から可視光LEDの歴史が始まりました。その後技術が進展し、緑色、黄色、橙色など様々な発光波長のLEDが登場すると同時に、量産技術開発も加速され、信頼性の向上やコストの低減も進み、表示用やイルミネーション用光源としてその地位を確立しました。しかし、照明として使用するためにはまだまだ明るさが足りませんでした。
そして1993年に高輝度青色LEDが登場し、1996年には蛍光体との組み合わせによる白色LEDが登場してから、本格的に照明用LEDの開発がはじまりました。
その後急速に発光効率が向上し、多くの照明器具がLEDに置き換えられてきていますが、いくつかの課題を抱えています。
一般的にLEDの寿命は20000~40000hと長寿命ですが、LEDの故障モードには素子の劣化や電気的接続に起因する点灯不良がありますが、実際にはLED素子を封入しているパッケージ材料の熱劣化及び光劣化などによる、経時的な透過率や反射率の低下による光束の減衰が支配的です。高天井用LED照明器具は、放熱を促すために大きなヒートシンクが必要となり、器具の重量が20Kg平均と重たいのが現状で、建物の耐震的負荷が大きくなります。
そして何よりも大きな課題は、強い指向性によるスポット的な拡がりのない光源であることと、直視できないグレア(眩しさ)の問題です。さらに近年、社会問題化され始めましたのが、青色の光・ブルーライト問題です。
多くの児童の学習環境に適した、安全性と快適性を兼ね備えた目に優しい照明が、今、求められています。
LEDのブルーライト 青色光が体に影響を?
2012年10月10日のNHKニュースで「LED照明の青色光 影響調査へ」と題する報道がされました。
<NHKニュースwebより>
【急速に普及しているLED照明に多く含まれる青色の光について、眼科の医師などが作る研究会は、眠る前にこうした光を浴びると、睡眠のリズムが乱れるなどの影響が出る恐れがあるとして、詳しく調べることになりました。眼科や精神科の医師などで作る研究会は、パソコンやスマートフォン画面から出る、青色の光の目や体への影響を検証しています。
人の目に対する青色照明の怖さは、一般の白色LEDの青色波長のピーク位置が人の視感度が低い400~500nm波長領域にあることで、強い青色の光を受けたとしても本人は視感度が低い波長であるために、さほどそれを自覚しないため、知らないうちに強い青色光によるダメージを網膜に受けてしまう可能性があるという事です。
高齢者が健康で幸せに生きていける社会づくりを考えるうえでも、ブルーライトの課題は見逃せません。高齢者の場合、加齢にともなって水晶体が濁り、ブルーライトの透過率が下がってきますから、網膜にダメージを受けるリスクは減少します。しかし、その反面、朝の光を浴びても体内時計をリセットしにくくなり、サーカディアンリズムの乱れによる様々な病気や鬱、痴呆などのリスクが高まることが懸念されています。また、白内障や加齢黄斑変性といった加齢性の眼病は、近年若齢化していく傾向にあります。