ハワイの空港で起きたお話です。
Meisaとある日本人の先輩とで、セキュリティーチェックを受けておりました。
CAは皆、首からIDカードをぶら下げており、一人ひとりの顔をチェックする、というのが確認事項としてあり、その日も男性の検査官が順番に顔と写真を照合して、私たちは「OK」の一言をもらう手はずとなっていました。
検査官はアメリカ人なので、当然ながら、機械的に照合するだけでなく、何か一言いってくるんですね。
先輩CAの順番がきて、検察官は写真を見ながら
"You look quite different from the photo."と楽しげに話かけてます。
ここで、Meisaが待っていた次にくるであろう言葉は、
"You look much prettier"
とか、なにせ褒めてくれるのかなーと期待するやいなや、先輩CAから発せられたのが
"You think my face is big?"
これにはMeisaと検査官、凍りついた!
さて、皆様にはおわかりいただけますでしょうか。
現代の日本人にとり、顔が小さいはとーっても相手を賞賛する褒め言葉なのですが、アメリカ人が顔の大小に触れることはありません。
おまけに言うと、今も年配の日本人に多い(Meisaの個人的な感想ですが)褒め言葉が、「足が長い」ですが、足の長さもほぼアメリカ人は口にしません。
文化が異なると、美の基準が違うのですね。
では何を基準に褒めるか。
女性への褒め言葉であれば、日本との比較でいえば、
・ 日本: かわいい
・ 米国: セクシー
であることが求められる点が大きく異なります。
顔の大きさでいえば、少し前のアメリカ人が、パーマでふわふわにした髪型をゴージャスと称しておりましたが日本人はそんなに頭を大きくする行為を敢えてしなかったりと、大きさは重要な要素ではないかもしれません。
セキュリティーでの話しに戻ると、空港職員はなぜ黙ったかというと、少しでも相手に反応しないことが一番の得策だったのでしょう。相手からたき付けれられないように最大の防御をしたわけです。
一方で先輩CAはとっても美しい女性で、謙虚なトークをしたつもりだったのかもしれません。
英語を学ぶ皆様には、ぜひとも言語学習に留まらず、英語文化を習得していただきたいと願ってやみません。
Meisa
英語発音クリニック「異文化協会」
http://www.ibunkakyokai.com/