世間一般ではバレンタインデーともいう今日この頃。じゃんけんに負けてSerge Alexandreのチョコレートケーキを友人にかっさらわれた私。
は、さておき。
本日は久々のあぜみち。みんなで講演会に参加して、カーボンオフセットについて勉強して参りました。
講師は「カーボン・オフセット」の著者で「Carbon to Forests」の代表でもある國田かおる先生。
カーボンオフセットって?
簡単に言うと、自分が排出したCO2の代わりにクリーンエネルギー開発や植林に投資することでプラスマイナスゼロにしてしまう、という考え方のことです。
おそらくみなさんカーボンオフセット年賀状は目にしたことがあるはず。私たちの身の回りにはこんな風に探せばいろいろなカーボンオフセット商品があって、値段にはCO2削減のための手数料が含まれています。こうしたことがカーボンオフセットの一例です。
従来のCO2に対する考え方と異なるカーボンオフセットの特徴
1.消費を否定しない
CO2ゼロっていうのはやっぱり難しい。じゃあ、出してもいいけど埋め合わせをしましょう。
2.新しいお金の流れを作る
つまり、CO2排出に直接お金がかかるということ。CO2の排出・削減を見える化して、わかりやすくします。
誰でもできるカーボンオフセットのやり方
「知って、減らして、オフセット」
1.自分のCO2排出量を知る
例えば、飛行機に乗って旅行したとき、今自分が何キロのCO2を出したか測定してみよう。環境家計簿をつけたりすると分かりやすいですね。
2.削減努力
飛行機じゃなくて、電車でできるだけ移動する、など。
3.削減できなかった分は相殺=なかったことに
プロバイダーという団体から京都議定書目標達成に使用できるクレジット(新エネルギー開発事業投資)を購入する、その他、ほかの場所での排出削減行動を行うなど。やり方はいろいろあります。
最初からオフセットするわけではありません。まずは知る!ということが大事だそうです。オフセットは「どうしても減らせなかった分」とのこと。
結局は減らせないことへの言い訳なんじゃないの?
講演終了後に國田先生へ直撃してみました。「カーボンオフセットは免罪符になりませんか?」
先生曰く、確かにカーボンオフセットにも負の側面があることは否めないそう。はっきりいって、個人がどんなにオフセットしても地球温暖化防止に貢献するわけではないそうです。個人のオフセットの量は地球全体の排出量から見ると、ごくごくわずかなんです。カーボンオフセットの考え方にはエコストレスの解消という性格があるとのこと。つまりは自己満足。
でも、逆にいえば、「悪意を持ってカーボンオフセットに取り組む人はいない。」お金を出すということは、これまでただで出していたCO2排出に責任を持つということ。「カーボンオフセットに一度取り組めば、必ずCO2排出削減をいしきするようになる」
カーボンオフセットは温暖化の抑止力になるということですね。
カーボンオフセットは自発性が不可欠な環境行動です。取り組む、取り組まないは私たちの自由。確実に言えるのは、温暖化という地球規模の問題を前にして、私たち一人ひとりが行動しなくてはならない時代になっている、ということだと思います。
Feb.14.2009
森林