ドイツも暖かくなってまいりました。Ecoaドイツ支部長の森林がお送りしております。
今回は「ごみの分別」について。Ecoaと関係の深いテーマですね。
ドイツのごみ分別体制の徹底振りは有名ですが、家庭での分別はとても簡単。自治体によって多少違いがある場合もありますが、ここStuttgartでは、たった4種類に分けるだけでいいんです。
・紙(古紙。雑誌や古本・包装紙。全部一緒で大丈夫。)
なぜこんなに簡単なのか?
その秘密は第三の分別、マーク入りごみにあります。マークとはあのグリューネプンクトのマークのことです。
グリューネプンクトについてはあまりに有名で、今更...と思われるかもしれません。でも、実際にドイツで生活してみると、その適用範囲の広さに驚きます。下のマークがそれです。
これはお菓子の箱についてたやつなんですが、これがありとあらゆる物についているのです。例えば、
・ジャムの瓶
・缶詰の缶
・シャンプーのボトル
・スプレー缶
・スナックの袋
...など。
これ全部マーク入り。瓶・缶・放送のプラスティックや紙類はほとんど網羅してます。瓶とプラスティックを一緒にひとつの袋に入れるって、日本人の感覚からすると変な感じ。
全部まとめてデュアルシステム・ドイチュラント社(DSD)が回収・分別してくれるというわけです。私たちはただこれを写真の黄色い袋に入れて収集日に家の前においておくだけ。かなり便利なシステムです。
つまり、
ドイツ人の分別能って決して高いわけではないんですね。現に、ゴミ箱がひとつしかない場所では生ごみだろうがマークが入っていようがお構いなしに捨てているところを何度も目撃。
あるいは、これはDSDによる弊害なんだろうか_と、思ったりもします。分別があんまりにらくだと分別意識が低下してしまうのかも。あくまで私見ですが。
システムの優秀さには見習うところが多いけれど、その影にこういう側面があるようです。