翌日

『ありがとう、またご飯行こうね!』

と返事が来た。

誕生日何をしてたのか聞きたくても聞けなかった…

『また暇な日連絡してね☆』

メールを送ってしばらくして電話が鳴った。

『今日早く終わりそうやねん、会える?』


あたし達は待ち合わせをし、またあたしの地元で会った。

君はあたしの地元の近くの職場だが、君の家はそこから電車で1時間半かかる。
あまり長い時間は一緒にいられないし、駅の近くの居酒屋に行ったんだ。

あたしは昨日誕生日どう過ごしたの?と軽く聞くと

『社内のボーリング大会やってん、これ見てみ?すごいやろ(笑)』

とボーリング大会の様子の写メを見せてきた。

君は

『何しよったか気にしとったん?』

とヤキモチを妬かせる素振りをしてきた。

ふてくされてるあたしに、君は

『今度デートらしいデートしよか?何したい?どっか行きたいとこある?』

と言うから

『ベタだけど観覧車乗ったり…あっ!ペアシート座って映画見たい』

とあたしが言うと

『…マンガの読みすぎちゃうか?』

と笑いながらも、はいはいって指切りげんまんしてくれた。


そんなデートらしいデート、あたし生まれて一度もしたことない。

近いうち、そんなデートが出来るかも…と思ったら嬉しかった。
君と会った翌日、電話が鳴った。


『会える?』


友達と会っていたあたしは断った。


『毎日会わなくても(笑)』

と返すと、寂しそうな声をした君と次の約束をしないまま電話を切った。


あたしはメールが苦手


用事がないとメールを送れない。


だけど、君の誕生日はあと5日後。


12月始めの君の誕生日にあたしはメールを送った。

『誕生日おめでとう!

これで1歳違いだね(笑)

来月でまた2歳違いになりますが。

またご飯行こうね!』


1月にあたしが誕生日を迎えれば、2歳離れてしまう。

たった2歳の歳の差なんて…と思っていたが自分が年上となると甘えられない自分がいた。

君も
『年上のくせに!』
とか
『年上ぶるな!』
なんて、一度二人で会っただけなのに、やたら年上年上って言うから意識してしまったんだ。


君の誕生日…

返事は来なかった。

誰かと過ごしているのかも…
不安でいっぱいだったんだ。
本当は、浮かれていたのかもしれない…

君の事を好きになって君に恋をする。

やっとあなたの事を忘れられるのかもしれないって…
だけど君は4年間付き合った彼女と別れて傷心だった。

振られたって事は、君は元カノの事をまだ好きなのかも知れない。

それどころか、本当は別れてなくて彼女がいるのかもしれない…

あたしは急に寂しくなった…


この短時間であたしは、どんどん君に惹かれていった…

もっと君のことを知りたい…

そんなあたしに君はふいにキスをしてきた。


あまりに突然で驚きが隠せなかった。


その後、強く抱きしめられて『好きになった』と言われても、君の事を

『軽いんじゃないか?』

と疑ってやまなかった。


その気持ちとは裏腹に、強く抱きしめられると幸せでしかたなかった。


帰り道、手をつないで駅まで歩いた。


あたしは、そんな事も何年振りで嬉しくて幸せだった。

君が帰り道の電車の中からくれたメール

『酔ってした訳じゃないから。明日になっても忘れないよ。気をつけて帰って、今日はありがとう』


あなたから卒業した日。

君の事をこれからどんどん好きになる…


そう思った。