◆鉄ちゃん ⑤ 阿修羅を見に奈良へ
4月10日 7:11 尾張一宮駅を出発
【法隆寺】駅着
仁王門 金堂と五重の塔
【興福寺】阿修羅
この優しい面持ちの阿修羅像は、本来の阿修羅王は、この像から想像するような優美な
神ではありませんでした。
興福寺の阿修羅像は、この神が釈迦の教化によって仏法の守護神となった姿で、
廻る鬼神のイメージはありません。
古代インド神話の阿修羅王は、帝釈天を向こうに廻して、荒々しい合戦を繰り返す悪神で、
容貌醜怪な札付きの外道とされています。
天界を暴れ
しかしこの像をよく見ると、例えば、やや眉根を寄せた悲しげにも見える表情の奥に、
何か激しいものが秘められているように思えます。
この神秘な表情は、荒々しい心が仏の教化
によって迷いから目ざめ、
愁眉を開きつつある顔付きだといわれています。
まさにその通りで、恐ろしい顔から浄化された顔へと移り行く過渡期の表情を、
見事に表現しています。
【春日大社】