分数について

  • 前回の記事の分数の割り算について考えてみましょう。そもそも分数の表記はどうして、生まれたのか? ここで私なりの解釈を考えてみましょう。私の答えは、複式簿記です。 複式簿記のサイエンス〔増補改訂版〕: -簿記とは何であり,何でありうるか  石川純治著が面白いのですが、もともとこの内容は放送大学の著者の講義 「社会の中の会計」で知りました。細かいことは別にして、複式簿記は左右に数字を書きます。普通は間に線が引いてあります。いわゆる借方と貸方です。ここでは、線を引くのは大変なので$(n,m)$ で表しましょう。ここで さて 正の数と0があるとします。つまり自然数ですね。負の数どうやって作りますか? まあよくあるイメージは数直線ですね。$-1$ 倍は 数直線の原点で反対側に移すってやつです。まあ、私も中学生の頃はこれでやってたような。実はもう一つあります。 自然数 $n$に対して $(n,m)$ と2つの自然数を書いてあげます。複式簿記ですね。で同じ自然数を足したものは同じものとします。$(n+t,m+t)\sim(n,m)$ ちゃんと言えば同値類ですが、堅苦しいので、ここで単に等しいと思ってしまいましょう。そうすると $(n,0)$ に対して $(0,n)$ は いわゆる$-n$ ですね。 だって $(n,0)+(0,n) = (n,n) \sim (0,0)$ ですから。
  • つまり、$n$を足すという操作があったら、その逆の操作は その操作のペアを作って、反対側に移してあげればよい。もちろんそのためには、何も変えない操作が定義されてないといけません。$n$ を足す操作の逆を定義したかったら、ペアにして その場所には$0$ を 反対側に$n$ を書けば良い。大事な点は 同じ数だけずれてるときは同じものと思う。ということは表示の仕方は、それだけの自由度があるということです。この自由度、幾何の人間はすぐゲージと言う言葉を使ってしまう、別の言葉だとファイバーか。この自由度で実は複式簿記は 貸借対照表 損益計算書 キャッシュフロー計算書、いわゆる財務3表が出てきます。ゲージの固定の仕方を変えて、見てるわけで、ただ複式簿記は必ず0にするようにしている、その意味ではもうちょっとあって、なにか対称性を課していると見るべきでしょう
  • さて分数は 足すのではなく積です。ここで思い出してほしいのは指数関数です。$a^{n+m}=a^n \cdot a^m$ 指数法則ですが、つまり指数関数は足し算を掛け算に変える翻訳機です。また $log$ は積を和に変える翻訳機です。積の世界で複式簿記をやってみましょう、今度は同じ数を足すのではなく、かけたときに等しいのですね。これは何を隠そう通分です!!
  • 注意すべきは$0$の扱い $(0,n) \sim (0,1)$ また $0$ で通分しませんよね。そんなことしたら、全て等しくなってしまいます。なぜ$0$で割らないのか? このあたりは幾何的には1次元の射影空間になってますね。
  • また Youtube 動画劣等感は脳の学びになんの関係もないどころか、むしろチャンスである! の中に出てくる分数の間違った足し算。これは、複式簿記の足し算のままやってるわけですが、これは、分数は同じ数をかけたものは等しいとは、表現方法の自由度がある、ゲージ変換の自由度がある、あるいはファイバーがあるとみれるわけで、その表示の仕方によらず、足し算がちゃんとできているかが問題ですね。$1/2+1/3= 2/5=8/20$ になります。一方 $1/3=6/18$ だから $1/2+6/18=7/20$ だから $8/20=7/20$ っておかしいですよね。だから足し算するときにゲージを固定してあげないといけない。これが分母を同じにして計算するってことですよね。

 

  • このように2つペアにして逆演算を構成するやり方はかなり普遍的に使えます。代表例は導来圏(Derived Category) です。あるいはグロタンディック群つまりK_0群もそうです。

 

たまたま、関連する面白い記事があったので リブログしてみました。 

 

 

これは 本の紹介でもあるんですがICT教育のなかでデジタル教科書に触れてますが、その内容はアクティブ・ラーニングないしは、反転学習にすべきだという話。

 

その中のはなしで 分数で割る とき  その分数をひっくり返して 掛け算するのは どうしてか? 考えさせるんですが

どう答えます?(^^)