マイルチャンピオンシップは、スムーズにレースを運べたソウルラッシュが、直線突き抜けて快勝。2馬身1/2の差を付けました。今秋はGⅠの勝ち馬が秋華賞以後1馬身以上の差をつける強さが目立っています。善戦マンだったソウルラッシュが遂にGⅠを勝利。そういえば父のルーラーシップもよく似たタイプでした。名牝エアグルーヴの血はこれで引き継がれていくでしょう。

 

 今週はジャパンカップ。昨年2023年世界のトップ100GⅠ競走の1位となったのが日本のジャパンカップ。日本のレースとして初の快挙でした。ベストホースランキングの1位になったイクイノックスとともに日本競馬が頂点に立った歴史的な年でした。

 今年もドウデュースを始め強力な日本馬が優位と見られていますが、久しぶりにヨーロッパから3頭の強豪が参加します。中でも英愛ダービーなどGⅠ6勝のアイルランドのオーギュストロダンは、ディープインパクトの最終世代の1頭です。レース後に引退式も行われるとか。粋な計らいですね。ディープ産駒らしく馬体重も450キロ台です。他にフランスからは、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSの覇者ゴリアット。キングジョージでは、後に凱旋門賞を勝利するブルーストッキングに2馬身1/4差をつけての快勝でした。更にドイツからの参戦馬ファンタスティックムーンもドイツダービー馬で、今秋もバーデン大賞でGⅠ勝利と順調です。いずれも速い馬場でも持ち味が出せるタイプ。

 

 日本馬もドウデュース以外にチェルヴィニア、スターズオンアース、ソールオリエンス、ドゥレッツァ、ブローザホーン、ジャスティンパレス、シンエンペラーと多彩なメンバーで立ち向かいます。日本の競馬の進歩は素晴らしく、最初は歯が立たなかったこのレースも21世紀に入ると2005年のアルカセット以来外国馬は勝てていません。血統はSS系が約半分の12勝と、やはりその影響は大きいですね。また、外国人騎手はこの10年で7勝と大活躍です。展開は難しく逃げ馬がいないのでスローかと思います。ドウデュースもオーギュストロダンもポカのある成績が少し心配です。牝馬の強い時代でチェルヴィニア、スターズオンアースも外せません。このメンバーなら今年も世界100GⅠレースの1位候補間違いなしでしょう。今からワクワクしますね。

 今のところ私はジャステインパレスからと考えています。