全国的に雨の予報でしたが、東京の馬場の回復は早かった。不良から始まって良への回復は驚きでした。水はけの良さは日頃の手入れも相まって恐らく世界一の芝コースでしょう。NHKの昼番組に「サラメシ」というのがあって、色んな職場にお邪魔してお昼ご飯を覗くという番組ですが、東京競馬場の馬場係の人の仕事ぶりが紹介されていた時がありました。一つのレースが終わると、ダートは専用の車で均し、芝は多くの人が出て荒れたところを補修する作業を短時間で行います。おにぎりをパクつくとすぐに次のレースのために馬場へ。縁の下の力持ちですね。資金に余裕があるからこそできることでしょう。歴史のあるシンガポールの競馬が来年資金難から廃止になるというニュースがありました。日本は恵まれていますね。これも競馬を愛する多くのファンのおかげでしょう。
安田記念は良馬場で行われ、4番人気のソングラインが大外から差し切りました。1分31秒4という速い時計で3番人気セリフォスに1馬身1/4という決定的な差をつけての快勝でした。3着に1番人気のシュネルマイスター。初のマイル戦に挑戦したジャックドールは5着。ソダシは7着に敗れました。強い牝馬の時代はまた新しいスターを生みました。安田記念の連覇は、ヤマニンゼファー、ウオッカに続く3頭目。ヴィクトリアマイルからの連勝は、ウオッカに続く2頭目の快挙でした。父のキズナは、勝ち馬率が高くこれでリーディングでも3位に躍進と今のところ、ディープインパクトの後継のトップにいる存在となっています。
そのディープインパクトは、土曜日に行われたイギリスダービーで産駒のオーギュストロダンが優勝するという快挙を成し遂げました。2歳時にはダービーの前売りで1番人気だった同馬は2000ギニーで大敗しましたが、見事に雪辱を果たしました。ディープインパクトの最後の世代は12頭。国内6頭、海外6頭ですが、国内ではライトクオンタムがシンザン記念に勝ち、海外では英ダービーをオーギュストロダンが勝つという凄さ。少ない産駒による奇跡のような結末に「彼は最後までチャンピオン」という賛辞を贈ります。
ディープの父サンデーサイレンスは、ヨーロッパでも優秀な産駒を出し、北米、南米でもGⅠ馬を出しているハットトリックやブラジルで3度のリーディングサイアーに輝くアグネスゴールドなどが活躍しています。ディープインパクトは更にヨーロッパで成果を上げ、英愛仏でGⅠ馬を出しました。クラシックレースに強いのは日本でもそうですが、仏1000ギニー、英2000ギニー、仏ダービー、オークス、英愛オークス馬を出し、ここについに英ダービー馬を出したのです。これは凱旋門賞を勝つに匹敵する快挙だと思います。すでにサクソンウォリアーが種牡馬としてデビューしており、オーギュストロダンにも大きな期待が寄せられています。出来れば、日本には来ないでヨーロッパで種牡馬としてSS系を、更にディープインパクト系を発展させてほしいと思うのです。昔、種牡馬の墓場と言われた日本がここまで凄い馬を出してきたという事実に胸が熱くなった快挙でした。 ブラボー!