2023年度の種牡馬リーディングでは、ディープインパクト、キングカメハメハの二強時代が幕を閉じ、次世代の王者は父キンカメの後継者ドゥラメンテでした。2位のロードカナロアもキンカメの仔ですからキンカメのワンツーでした。ディープは3位に後退し、11年間に渡る王座を明け渡しました。しかし、父サンデーサイレンスの通算勝利記録を塗り替え、英ダービーを勝ったオーギュストロダンを出して存在感を見せつけました。4位はそのディープの現在における最良の後継馬であるキズナ、5位はわずかの差でハーツクライが続き、6位には前年14位だったキタサンブラックがイクイノックスの力でベスト10入りを果たしました。以下、モーリス、ハービンジャー、エピファネイア、ルーラーシップがベスト10です。キンカメは13位に後退。後は子供たちに任したというところでしょうか。ベスト10には、SS系が4頭、キンカメ系が3頭で、やがて子から孫へと移っていくでしょう。

 

 ドゥラメンテは、種牡馬デビュー4年目で頂点に立ちました。驚異の2年目で1位になったサンデーサイレンスや、3年目で1位のディープインパクトには敵いませんが、アグネスタキオンに並ぶ4年目は立派なものです。母系は日本が誇るクラシック血統です。遡ると、オークス馬ダイナカール、その仔もオークス馬であり年度代表馬にもなったエアグルーヴ、そしてエリザベス女王杯を勝ったアドマイヤグルーヴと、親子4世代連続のGⅠ勝利という超良血馬の御曹司的な馬です。スピードと切れ味に優れ、皐月賞での瞬間移動的な動きは語り草になっています。気性の激しい性格も母に似ているようです。母アドマイヤグルーヴも12歳で亡くなっており、ドゥラメンテも9歳という短い生涯でした。しかし、タイトルホルダーという後継馬がすでに出ており、何頭かはそれに続くものと思われます。また牝馬三冠馬のリバティアイランドや菊花賞馬のドゥレッツァも更に期待できる大物です。

 

 前にも書きましたが、リードを許していたロードカナロアを逆転したのは、ジャパンカップと有馬記念の高額賞金での入着が大いにものを言いました。これらのレースの総賞金は10億円ぐらいで、入着すれば億の金が動きます。余談ですが、他のレースとの格差があり過ぎだと思いますね。特に秋天などは1着賞金は先の2レースの半分以下の2億2千万円です。ジャパンカップは賞金を上げても外国馬は来ません。もうこのくらいで賞金は抑えてバランスを考えるべきでしょう。賞金でいうなら、ロードカナロア産駒のパンサラッサがサウジカップで得た10億円を加えるとロードカナロアが1位となります。JRAだけでなく、地方交流、海外を加えれば順位も変わってきます。勝利数や重賞勝利数なども加味すれば、騎手のMVJじゃないけれど、違う評価も生まれるかもしれません。そうであっても、ドゥラメンテ、ロードカナロアのキンカメワンツーは、当分激しい争いになると思われ、ここに急浮上のキタサンブラックが加われば、三つ巴になるかも・・・。

 次回は2歳リーディングを取り上げます。