スプリンターズSは、9番人気の伏兵ルガルが1分7秒0の好時計で快勝。西村敦也騎手はGⅠ初勝利。これで今年のGⅠレースはここまですべて違う騎手が制しました。
レースは予想通りピューロマジックが逃げハイペースになりました。ピューロマジックは関係者が口をそろえて「テンから2ハロン目のスピードは桁違い」と。11秒8の後、9秒9、10秒4と前半3ハロンを32秒1ですっ飛ばしました。4コーナーでは前残りかと思われましたが、さすがに一杯になり、トウシンマカオ、ナムラクレア、ママコチャら実力馬が迫ります。その中でいち早く抜け出したのがルガルでした。思えば、高松宮記念1番人気だったのです。忘れてたなあ。大敗し、骨折が分かり半年の休養。ここでしっかり回復していたのでしょう。
逆に1番人気のサトノレーヴは、動きが悪く初めて掲示板を外しました。敗因はよく分かりませんが、夏場に二走したのが良くなかったのかも・・・。私も同馬から広く流していたので残念。サマースプリント王者はここでは成績がイマイチというデータもありました。でも、まだ見捨てるわけにはいかない逸材だと思っています。
ルガルの父はドゥラメンテ。これでGⅠは13勝目。主な距離のすべてに勝ったことになりました。万能種牡馬ですね。惜しくも9歳で早世しましたが、ロードカナロアと共にキングカメハメハの血を伝えていくことでしょう。ルガルという馬名ですが、シュメール語で王とのこと。シュメール語は、南メソポタミヤで話されていた古代語で文字としては人類史上もっとも古いもののひとつで謎が多い文字とのことです。
まだ4歳のルガルは王に相応しい成績を残していく可能性を秘めています。マイルへの挑戦もあってもいいでしょう。
一昨日は、大井競馬場でジャパンダートクラシックが行われました。全国からダート競馬の3歳王者を決める一戦に15頭が揃いました。昨年までのジャパンダートダービーが秋に移り名称を変えて新たなステージが作られたのです。堂々の勝利を飾ったのは、1番人気のフォーエバーヤングでした。さすがケンタッキーダービーの3着馬。それ以外は負けなしの7戦6勝。しかもすべて違う競馬場での勝利です。2着にミッキーファイト。3着以下は5馬身離されました。4着までJRA勢が独占。5着に高知のシンメデージーが入り気を吐きました。私はフォーエバーヤング中心に3連単3000円買い。当たりましたが、配当は3150円でした。(笑)
フォーエバーヤングの父は、リアルスティール。その父はディープインパクト。皐月、菊、秋天と2着で善戦マンと言われましたが、ドバイターフに勝ち、良血もあって種牡馬になり芝もダートも走る産駒を出しています。
フォーエバーヤングは、この後、米ブリーダーズCクラシックに挑戦の予定です。そして矢作調教師と坂井瑠星騎手のコンビは、今週末の凱旋門賞にシンエンペラーで挑戦します。新勢力の台頭に夢が広がります。