1番人気が勝てませんね。日米のGⅠレースも大荒れでした。ケンタッキーダービーはまさかの補欠で取り消しが出たため出走出来た馬が勝利。そんなことがあるんかい!と驚きの結末。米メディアは「三冠史上最大の番狂わせ」と報じました。日本馬クラウンプライドは、積極的に好位に付け、見せ場を作りましたが、最後は息切れ。悔しい13着でしたが、挑戦は続けてほしいものです。

 

 NHKマイルカップは、4番人気で大外のダノンスコーピオンが3番人気マテンロウオリオンの追撃を抑えて優勝。久しぶりの25000大観衆の拍手に包まれました。最低人気のカワキタレプリーが3着に入り3連単150万越えの大波乱となりました。ダノンスコーピオンの父は絶好調のロードカナロア。今年9勝目の重賞勝利で、同じ日の新潟大賞典もレッドガランで制しており、安田隆行調教師は、自分が手掛けた馬の仔での勝利に感無量でした。驚くべきは、ロードカナロア産駒のJRA重賞勝ちは53勝で、うち20勝が安田厩舎なのです。何と親孝行な馬なのでしょう。まさにロードカナロアデーでした。

 

 ロードカナロアは、日本最強のスプリンターとして年度代表馬、顕彰馬に選ばれた名馬です。全19戦で1着13回、2着5回、3着1回ですべて馬券圏内という堅実さを誇り、距離延長の安田記念も制しています。特に引退レースとなった香港スプリントでは、2着に5馬身差をつける圧勝で度肝を抜きました。そのスピードは種牡馬となってもよく伝えられ、最強牝馬のアーモンドアイを始めとして毎年優駿を送り出しています。今年の重賞9勝も1400mから2200mまでと幅広く活躍馬を出しています。JRAGⅠは13勝。1200m、1600m、2400mの日本レコードを産駒が打ち立てているように、そのスピードはこの馬の最大の武器でしょう。リーディング成績も、アーモンドアイ、サートゥルナーリア、パンサラッサなどの活躍で右肩上がりです。現在、ディープインパクトと激しい首位争いを演じていますが、ディープ産駒がもうすぐいなくなるので、首位奪取は目の前でしょう。いまや、キングカメハメハ系の発展の旗頭という存在になっています。

 

 ロードカナロアを育てた安田隆行調教師にも触れておきましょう。騎手時代680勝を挙げた一流騎手で、トウカイテイオーで勝利したダービージョッキーでもあります。調教師としてはさらに優秀で、2019年にはリーディングトレーナーになるなど、通算908勝、重賞は54勝、GⅠは14勝です。騎手で500勝以上、調教師でも500勝以上を上げた方は少ないですが、安田調教師はそれ以上でおそらく騎手600勝以上-調教師600勝以上は、この方だけでしょう。地味ですが、もっと評価されていい方です。後定年まで2年かと思いますが、ダービージョッキーとしてダービー調教師という究極の宿題を成し遂げてほしいと思います。