9月4日で夏競馬が終了し、3歳未勝利戦もなくなりました。多くの勝ちあがれなかった馬たちは、1勝クラスに挑戦するか、地方競馬で再起を期すか、あっさり諦めて乗馬などに転向するか、厳しい選択が待っています。重賞を勝つ馬などほんのエリートといえるでしょう。9月4日終了時の種牡馬成績は、ディープインパクトが首位ではありますが、2位にダブルスコアだった時代ではなく、ロードカナロアに獲得賞金3億差まで迫られています。20億以上の種牡馬では3位にドゥラメンテ、4位にハーツクライ、5位にキズナです。大躍進のドゥラメンテは、すでに亡くなり、ハーツクライも引退しています。ロードカナロア、エピファネイア、キズナ、モーリスの時代が来そうです。そこへコントレイルやサートゥルナーリアが割って入るなら、やはりディープとキンカメの後継者争いとなるのでしょう。

 

 次に、ブルードメアサイアーBMS(母の父)を見てみましょう。この分野では、過去にリーディングサイアーとなった馬が上位を占めています。ヒンドスタン、パーソロン、ネヴァービート、ノーザンテースト、サンデーサイレンスなどが順当に首位を保って来ました。ノーザンテーストやサンデーサイレンスは10年以上この分野でも首位でした。偉大な種牡馬たちですね。これだけ生産界に貢献してきたのに、競馬の殿堂には種牡馬分野はないのですね。ちょっとおかしいな。現在(9月4日終了時)は、首位にキングカメハメハ、2位にディープインパクト、3位にクロフネ、4位にシンボリクリスエス、5位にフレンチデピュティ、6位にサンデーサイレンスとなっています。クロフネの父がフレンチデュピティなので、この親子のBMSとしての成績は素晴らしいと言えます。

 

 ここで注目は、キングヘイローです。順位は13位ですが、中身が凄い。アーニングインディックスの2.23はダントツです。母父として、ピクシーナイト、アサマノイタズラ、イクイノックス、ディープボンド、ヴァイスメテオール、ウォーターナビレラ、メイショウムラクモ、そして先週の札幌2歳S勝ちのドゥーラも母父はキングヘイローでした。キングヘイローの父は、ヨーロッパで1980年代を代表する名馬ダンシングブレーヴ。母はアメリカのGⅠを7勝したグッバイヘイローという超良血です。勝ちきれないレースも多かったキングヘイローですが、5歳時の高松宮記念でやっと初GⅠを勝利します。種牡馬として期待され、カワカミプリンセスやローレルゲレイロなどのGⅠ馬を輩出。その後忘れられた感じでしたが、今やBMSとして大注目されています。貴重なダンシングブレーヴの血を日本で残して行ってほしいものです。