
一雨ごとに てゆう 春
半袖だって平気なくらい
暖かかったから
雨は
なんだか 意地悪です。
咲かせておいて
桜だって。
嵐だなんて
片想いにもならないうちに
失恋しちゃうみたいに
お花のなかでも
桜はね
散り咲くこと
覚悟してる花
水面に浮かんでさえ
心をうばってゆくじゃない
だからなおさら せつなかったりする
桜小路
そんな名をつけて
おじいちゃんが植えた桜は
あと一本
お隣の幼稚園にあるだけ
そんな話は
もう。
親戚のおばあちゃんと 私しか知らない話
お隣の幼稚園は
この春移転して
あの建物は 街の施設になったみたい
どうりで
子供たちの おたけびがしない。
静かな春。
でも まぁ
小学校は 健在なので
じきに運動会の練習も始まり
春らしくなるわね。
ね…ママ。