無常観
「万物は流転する。実体を持たない。」
ドイツ語で、Alles fließt und nichts hat Bestand.
方丈記のごとく、時間の流れは止まらない。万物の変化も然り。
毎日忙しい日々をなんとかまわしていく。そうするとたまに自分を見失いそうになる。
そんな時に、自分に語りかける。
「そっか、物事って放って置いたら崩れていくんだ。」
自分の存在も、常に更新していかなきゃ朽ちて崩れていってしまう。
存在に執着してはならない。
前回紹介した本から、話1つ。
イタリアの19世紀伝説のヴァイオリニスト、パガニーニ。
テクニックに革命を起こすほどの名演奏。
今も音楽関係の新聞記事にしばしば名を見せる。
彼が死ぬ直前、遺言を残した。「私のヴァイオリンはもう誰も弾かせないように」
そうしたら、10年も経たずして音楽史を変えるほどの名演奏を支えた名器がボロボロに崩れたというのだ。
自分も、更新しなきゃ無残に崩壊していきそう。大学院行く目標できたから、ただ明るい方向見て突き進んでいく。