母親学級に参加したときのこと
今でも忘れられないシーンがあります。
(ベテラン助産師さん)
出産する時って
痛いだろうなぁ
怖いなぁって
想像するでしょ
でもね、
赤ちゃんは生まれてくるとき
全身が痛いんです
もちろん
お母さんだって痛いけれど
全身じゃぁない
お母さん1人だけが痛い訳じゃないのよ
赤ちゃんだって痛い
あんなにちっちゃな体で
痛みを感じながら
狭い産道を通ってくるんです
なんて健気なんでしょうね!
となると、
「自分だけが痛い」なんて
思わなくなるでしょ
助産師さんの
柔らかな笑顔
優しい声
不安を取り除いてくれた言葉
今でも覚えています
教えてもらって
涙がウルっと出てきた
いや、号泣レベルだった
もう何も言えねぇ
ってこういうことなんですね
出産に対する意識が変わった瞬間でした。
そして、肚が決まった。
わたしは大丈夫。
この子と乗り切るんだ。
そして上の子は
無事に生まれてきてくれました。
どうしても大人のわたしたちは
「自分が」
痛いだの
不安だの
あんなことされた
こんなことされた
って言いたくなります。
わたしも散々やってきました。
だけど
意識ってカンタンに変わるし
いつでもカンタンに変えられるんです。
というのも
赤ちゃんは全身が痛くても
狭い産道を通って外に出てくるんだから
すごいよね
って話を聞いただけで
びっくりするぐらい
出産への意識が変わったんだもん。
案外そんなものです。
今これを読んでいるあなたが
塞ぎ込んでいたり
落ち込んでいたりするならば
それはあなたのせいではありません。
いつだって
誰かに何かをしてきたはずでしょう?
自分の不幸は
自分だけのものじゃない。
自分の不幸を通して
提供できるものがある。
自分の経験は
自分だけのものじゃない。
自分の経験を通して
提供できるものがある。
肚からそう思えたとき
人生は変わるんです。