昨日の続きです。

アデノイド手術当日の朝、目が覚めると6時半でした。

といっても、病院の狭いベッドでエマニエル(3才)と二人で寝たことや、エマニエルの寝相の悪さでなかなか寝返りが出来なくて腰が痛かったりで、夜中に何度も何度も何度も何度も目が覚めていたので、正直早く朝になれと思っていました。


エマニエルを起こさぬよう、そーっと起き上がってエマニエルを見ると、がっちり私を見つめていて、ニヤッと笑いました。

起きとんのかーい。


で、開口一番、「ママ、お腹すいた」と。


キタコレ、、、。恐れていたコレ。



手術は全身麻酔なので、前日21時からは絶食、朝7時半からは水もダメなのです。

食いしん坊のエマニエルが耐えられるわけがない。


そして、用意していた「おはなし」をしました。


「なんでママと病院にお泊まりしてるかっていうとね?あのね、エマニエルのお鼻のずーっと奥に、悪い奴がいるんだって。その悪い奴がいると、エマニエルは上手に寝れないの。苦しくなっちゃうの。だから今日、病院の先生に悪い奴を取ってもらうの。そのために、朝ごはんは食べちゃダメなんだって。朝ごはんを食べてから、悪い奴をやっつけると、エマニエルがゲェーしちゃうんだって。ゲェーしたら嫌だよね?」

細々した説明は現実とはチョット違いますが、エマニエルにはこのくらいの説明が良いと判断。

すると、意外にもすんなり

「そっかぁ、ざんねん」

と納得してくれました。



か、か、か、かわいい、、、。


ほんとはお腹いっぱいご飯食べたいだろうに…。
私が起きる前から起きていて、朝ごはんのことを考えていたのだろうに…。


ギューっと抱き締めて、「悪い奴がいなくなったら、いっぱい食べようね!」と言って、朝から塗り絵や折り紙で遊びました。




朝9時頃、主人が来てくれて、エマニエルも上機嫌。

9時半からの手術に向けて、手術着に着替えました。
本人は楽しそうですが、親としては胸が締め付けられる思いでした。




9時半。
看護師さんが迎えに来てくれたので、主人と私と手を繋いで歩いて手術室へ向かいました。

歩きながら、

「パパとママは、悪い奴を取る部屋には入れないから、ドアの前で待ってるね」

と説明すると、

「看護師さんと入るの?わかったよ!」

とウキウキ。

途中、色んな人に手を振られたり声をかけられたりして、ニコニコだったエマニエルですが、手術室の扉が開くと、ピタッと立ち止まりました。

私達はここから先には行けません。


手術室の中には、マスクと白いヘアネットをした人達が6人くらいいて、子供にはものすごい怖い光景かもしれません。


不安そうに私を見つめるエマニエル。



極力明るく、

「パパとママ、ここで待ってるからね!すぐ終わるんだって~。」

と笑顔で言ったのですが、やっぱり泣いてしまったエマニエル。


「やだやだやだー!ママもいっしょに来てー!こわいー!」

と号泣。


執刀医や看護師さん達が笑顔で話しかけてくれるのですが、マスクとヘアネット姿で話しかけられると、逆効果でした(笑)



看護師さんが手を引いても意地でも私から離れようとしないので、「お母さんごめんね!」と、半ば強引に抱っこされ、手術室へ入っていきました。



「めっちゃ泣いてんな~」と笑いながらも、チョット泣きそうな私。




麻酔と手術合わせて2時間くらいなので、私と主人は一旦病室へ戻ることに。


主人が持ってきてくれたおにぎりを食べて、時々「今頃もう寝てるかな」とか「そろそろ手術終わるかな」とか話ながら、それぞれ本を読んだりネットを見たりして過ごしました。


11時半頃に看護師さんが来て、手術室へ迎えに行くよう言われました。


手術が終わり、麻酔から目が覚めたようです。


(以下、主人も一緒に居ますが、ほぼ登場しません。こういう時は、やっぱりママですよね。パパはけっこう戦力外で、雑用係になっていました)




急ぎ足で向かい、手術室前でスタンバイ。



するとドアが開き、ストレッチャーに乗せられ、動かないようにぐるぐるに巻かれて、点滴を付けたエマニエルが出てきました。

両鼻に、血の痕がたくさん付いていて、けっこう出血したんだなぁ、、、と。


「エマニエルおかえりー!」

と言うと、もう泣きすぎて目が腫れて、ヒクヒクしているエマニエルが、「マッマッマッ、、、ママー!!」と大泣き。


ストレッチャーのまま病室へ戻り、ベッドに移してもらい、そこから二時間安静です。


すぐにでも抱っこしてあげたいけど、今は出来ないので、一緒にベッドに横になり、頭や顔をなでなでしながら、「がんばったね、もうママと一緒だからね」と言うと、ヒクヒクしながら、安心したように眠りにつきました。


そういえば、全身麻酔での手術といえば、いつオシッコが出ても良いように、尿道に管を入れるのが一般的ですが、それは私の希望でナシにしました。

入れるときは麻酔が効いて眠っている間に処置が終わりますが、抜くときは嫌なものです。

少しでも痛みをなくしてあげたいと思ったので、オムツでお願いしたのです。







エマニエルが寝ている間、執刀医が来て、切除したアデノイドを見せながら、手術の説明をしてくれました。

「手術は無事に終わってますから。これ、大きいでしょ?」

と。

初めてアデノイドを見たので、標準サイズを知らないし、それが大きいのかどうかも良くわかりませんでしたが、

「そうですねぇー!大きいですねー!」

と得意の、話を合わせる私。

疑いの目で私を見る主人。


うるさい、黙っとけ。







それから、看護師さんや麻酔医が何度も病室に様子を見に来てくれました。



途中で何度か目が覚めて、抱っこー!とか、お散歩したいー!と泣きましたが、

「もうちょっとゴロンしてようね」

と言うと、素直に聞き入れ、また目を閉じて眠って、を繰り返しました。





安静時間の二時間が過ぎた頃、ちょうどエマニエルが目を覚ましました。


やっぱり体がダルいのか、怖い思いが消えないのか、起きてすぐにギャン泣き。

少しずつお水を飲ませて、落ち着かせました。

落ち着いてくると、自分にくっついている点滴や心電図?が気になり始めた様子。

でも、吐いたり痛がることはなく、術後の経過は順調で安心。


夜ご飯から食事が再開できるのですが、切除した部分(鼻寄りの喉)が痛むはずなので、お粥などの軟食になります。

でも、食欲がないはずだから、ご飯を食べられなければ、ゼリーとかプリンを少し食べるくらいでOKとのこと。



夕方、少し元気になったエマニエルと、売店までお散歩をして、念のためのゼリーとプリンを購入しました。


部屋に戻ると、「プリン食べたい」と。


食欲あるやんけ。



プリンを私と半分こしたあと、

「ゼリーも食べたい」と。



めっちゃ食うやんけ。


ゼリーも私と半分こして、満足気なエマニエル。





でも、その2時間後に運ばれてきた夕食は、一口食べて、もういらない、と横になってしまいました。


やっぱり食欲ないんだな、と思っていたところ、ジージバーバとジョージ(1才)が登場。

ムクッと起き上がり、目をキラキラさせて、バーバが持っている紙袋を見つめていました。


まさか…。


そして、バーバから夜ご飯のお弁当を受け取った私に、「エマニエルも食べるー!」と。


結局、お弁当の唐揚げ3/4をエマニエルに食べられました(笑)


一応、固いものは控えるようにと言われていたので、唐揚げの固い部分はちぎり取り、軟らかい部分だけ食べさせたので、ちぎり取った後のカスみたいのを私が食べた感じです。


病院食が嫌だっただけか~い!




元気で食欲があるのは良いことです。




そして、19時頃にみんなを病院玄関まで見送り、部屋に戻って、折り紙や塗り絵をして過ごしました。


この日も、消灯時間の21時より前に、寝落ち。




スヤスヤ眠るエマニエルをしばらく見つめていました。









エマニエル3才、本当によく頑張りました。

手術室、怖かったはず。
マスクとヘアネット姿の人達に囲まれて、怖かったはず。
麻酔から目が覚めて、意識朦朧としてる時も、目の前にその人達がいて、怖かったはず。
いっぱいママー!って叫んだはず。。。




執刀医によると、私から離れて号泣しながら手術室へ入った後、ヒクヒク泣きながらも、麻酔医の言うことをちゃんと「うん、うん」と聞いて、上手に麻酔のマスクを付けて、しっかり深呼吸が出来たそうです。


そのおかげで、麻酔の効きが良かったですよ、と。

いっぱい褒めてくれました。





麻酔が覚めてからの安静中も、ちゃんと横になって、点滴も「もう少し頑張ろうね」と言ったら、それ以降は嫌がることなく、点滴を取るときも「チョット痛かったぁ」と笑っていて。


本当に本当に、よく頑張りました。



何事もなければ翌日退院です。


明日もいっぱい抱っこして、いっぱい褒めてあげようと思いながら、部屋の電気を消して、私も横になりました。





この日もエマニエルの寝相の悪さは健在で、私は何度も何度も何度も何度も何度も何度も目が覚めて、体バキバキの超絶寝不足で迎えた翌朝でした。



つづく。