去年の11月に鼻腔内腫瘍が見つかり。  


12月に色々検査をして。


内心、気が気じゃない時期が続き。


そんな時に子供達の保育園でコロナクラスターが発生して。


年が明けて、今年1月も色々検査をして。


それでも腫瘍が悪性か良性かの診断がつかなくて。


2月に摘出手術をするのに入院して。


初めて子供達と10日間も離れて過ごして。


摘出した腫瘍が、鼻中隔軟骨肉腫という悪性腫瘍だと判明して。。。


来月からは陽子線治療が始まることになって。







振り返ると、精神的には怒涛の4ヶ月でした。


















数年前、長い付き合いの元上司から、


「僕の会社を引き継いでやってくれないか」


というお話を頂き、私はもともとその業種の経営に携わっていた経験があったのと、子供達が安定して保育園に通えるようになったのもあり、1日じっくりと考えて、快諾しました。



それからは、もうもう必死に頑張りました。





独身時代みたいに24時間フル稼働出来るわけじゃないので、綿密に時間配分を考えたり。



昔は苦手だった、「人に仕事を任せる」ことも覚えて。



色んな人に支えられて、助けてもらって、何とかこれまでやってきました。



誰も経験したことのないコロナによる初めての緊急事態宣言も、20人の従業員達と一緒に、誰一人欠けることなく、知恵を絞って対策を練って乗り越えました。




去年1年のコロナによる売上ダウンは明らかで。


それでも何とか持ちこたえて、最近ようやく持ち直して、ここから新たにコロナ時代にも強い事業展開でがっつり巻き返すぞ!!と、みんなで一致団結したところで。








そんな時に、私の腫瘍が見つかり、入院が決まり、摘出した腫瘍が悪性腫瘍だと判明し、更に慢性的な体調不良も出てきて。



そして来月からは、顔面の陽子線治療が始まって。







転移がなければ、放射線で終了の予定ですが、もしも転移や再発があれば、今度はもっと辛い治療が始まります。


治療出来る状態で見つかったら、の話ですが。






今の私は、いまだかつてないほど、自分に自信が無くなっています。







自分の体に自信がない。


新たな事業展開を最後までやりきれる自信がない。


来月の約束を必ず守るという自信がない。


何より、明日の自分の体調に自信がない。






もし私に何かあったら、この先の会社の経営はどうなる?


これから治療が始まって、体力ががっつり落ちて、残ってる体力を振り絞って仕事をする?


その体力を子供達のために使うべきなのでは?






別の時期に私の病気が見つかっていれば、


「ちょっと治療に専念するから、しばらく会社に出ないわ〜。自宅で仕事するから、何かあったら連絡してね。」


と言えたと思います。



でも、今は違います。





会社にとって、大切な、勝負のこの春。


そんな時期に合わせたかのように、私の病気が見つかって。





ここで新たに大胆に動き出さなければ、会社の存続が危うい。



来月からの3〜4ヶ月が非常に重要なのに。





それなのに、来月からの私には、大胆に動く自信も気力も時間もない。





私がいなくても、全ての管理や決断を任せられる2番手を育ててこなかった私の責任も感じています。












この春からの勝負の数ヶ月、私の治療のせいで何もアクションを起こせず、それがきっかけで会社を潰すわけにはいかないのです。


私を信じて付いてきてくれている大切な従業員の雇用を、生活を、何としてでも守らなければならない。


従業員の家族の生活も守らなくてはならない。



でも、いまだかつてないくらい、自分に自信がない。







ずっと一人でグルグルグルグル考えて、珍しく食欲も落ちて、でも結論が出なくて。







そんな時に、昔同じ業界で一緒に働いていたAさんから、仕事の話でランチに誘われました。



今は独立して、従業員50人以上の安定した経営をしているかなりやり手の同年代の男性です。



同じ業界ではあるけれど、会社が別なので、いわばライバル会社みたいなもの。



だから仕事での絡みはないのですが、定期的にランチ会をして、いつも近況を報告し合ったり、過去の話で盛り上がったり。






今回ランチに誘われた時、絶賛悩み中でちょっと塞いでいた時期だったこともあり、一瞬は断ろうかと思ったのですが、これは、そういう運命のタイミングなのだと思い直し、会うことにしました。





当日、いつも通りに仕事上の近況を伝えあった後、私から切り出しました。




自分の病気のこと、去年のコロナによる売上打撃を何とか取り返して、これからが勝負だ!と思っていた矢先であること、体調が悪いこと、不安でたまらないこと。





そして、


「私にこれ以上悪い何かがあったら、うちの会社を、うちの従業員達をお願いできないか」


ということ。




初めて声に出して人に話しました。




Aさんは、とても驚いていましたが、


「もちろんですよ!当たり前ですよ!任せてください!」



と快諾してくれました。




そして、


「本当に無理はしないでほしいです。ギリギリまで頑張ってからじゃなくても、今すぐでも僕が全部引き受けますから。強引にとかじゃなくて、お互いに納得のいくやり方で進めていきましょう。まずは体を一番に考えて下さい。」



と。









ホッとして、体が軽くなった気がしました。











それからまた一人でグルグル考えて。







結論を出しました。








「私の放射線治療が始まる前に、会社の事業を全て、従業員ごと、Aさんの会社に譲渡する」








苦渋の決断でした。










私のプライドや気持ちだけを優先するのなら、別の決断になっていたと思います。




でも、従業員や事業の未来を考えた時、これが最善だと判断しました。









それから、全従業員一人一人に会って、説明して歩きました。



私の決断に納得出来ない人もいるだろうと思ったし、無責任とか勝手だとかキツいことを言われる覚悟でしたが。



誰も嫌な事ひとつ言わず、みんなから励ましの言葉や感謝の気持ちまで言ってもらえて、その時期は何人の前で泣いたか分かりません。






私は会社の代表ではなくなりますが、Aさんの会社に所属させてもらう形になりました。




Aさんから、



「出れるときだけとか、在宅勤務でも何でもいいから、また一緒に働きましょう!でもまずは治療に専念して、元気があったら出来るときに自宅で仕事する感じで。治療が終わって元気になったら、また何か一緒に新しい事業やりしょうよ!みんな楽しみに待ってますから!」



と言ってくださって。










本当に人に恵まれた人生です。




涙が出ます。




幸せな人生です。















そんなことがあって、来月からは肩の荷を下ろして、本当に治療に専念できる時間が作れそうです。









絶対にバリバリ元気になって、仕事復帰して、なんか楽しい事業をやって、会社に貢献してみせる!!!!!






★★★★★★★★★★★★★★★




というブログをけっこう前に書いたのに、なかなかアップする気持ちになれずに、ずっと保存状態にしていましたが、なぜか今アップしようと思いました。







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