出札口以外に乗客が接する点景です。昔は当たり前だったけれど、次第に消えゆくものを見つけて撮影しています。
小荷物扱所 えちぜん鉄道勝山駅 H21.6.20
青い看板の最上段「小荷物扱所」の文字の前に消した跡があります。昔は「手荷物・小荷物扱所」と書かれていたのでしょう。宅配便が普及する前は、鉄道による荷物輸送が全国的に行われていました。荷物だけを送る場合が「小荷物」、乗客が行李や箱包み荷物などを託送する場合は「手荷物」として送りました。ちなみに、鉄道の用語では乗客が自ら車内に持ち込む鞄などを「手回り品」と称し、「手荷物」と区別していました。
えちぜん鉄道が京福電気鉄道だった頃は、国鉄との連絡運輸が行われていましたので、ここ勝山駅から手荷物や小荷物を東京、大阪などへ送ることができたはずです。
「危険品御注意」 岳南鉄道比奈駅 H17.10.22
危険品は車内持込みおよび手・小荷物として送ることができないという注意書きです。荷物扱いが無くなってからも掲示に言葉だけが残っていました。車内持込みはもちろん今でも禁止です。
旅行情報掲示板 草津線甲南駅 H28.12.1
「楽しい旅は国鉄で」の文字が消えかけている懐かしい掲示板が残っていたので撮影しました。分割された旅客鉄道会社では、掲示で紹介されるのが自社沿線の観光情報ばかりになって、地域的な偏りが気になります。国鉄時代が何でも良かったなどというつもりはありませんが、観光地の案内に限っていえば全国各地の情報が順に掲示された民営化前の方が今より勝るのは間違いありません。
伝言板 三岐鉄道東藤原駅 H22.4.25
黒板方式の伝言板も少なくなりました。この伝言板は「お忘れもの」の告知欄と一体のため残っているようです。
木製長椅子 東海道本線木曽川駅 H29.5.5
いくつかの駅で手すりの支え部分に蒸気機関車の動輪を模した紋章が入った長椅子をみかけました。動輪といえば国鉄の象徴ですが、ひょっとしたら戦前の鉄道省時代から使われているものかもしれません。木曽川駅は平成時代後半に橋上駅に改築されましたが、この長椅子の歴史的価値を尊重してくれたようで、新駅に移設して使われています。
待合室から見た改札口 富山地方鉄道岩峅寺 H28.3.28
利用者の少ない平日の午後、静かな待合室で一人列車を待っていたときに撮影しました。駅舎の設計基準があるのか、国鉄、私鉄とも改札に向かって左側に切符売り場(駅事務室)を配置した駅が多い印象があります。
改札口 天竜浜名湖鉄道気賀駅 H17.5.4
木製柵で造られた改札口が残っている駅があります。天竜浜名湖鉄道は元の国鉄二俣線で、昭和10年代に建設されたままの構造ではないかと思われます。







