Q.
一番近くにある本の一五六頁の一行目には何と書いてありますか?
A.
二日に亡くなったと伝えられている。
四十九歳だった。
あ、本当に帯の通り!と思えた一問。
寺山修司の綴った通り
この本ならではのミステリーだと思った。
日常を切り取ると
ミステリーが生まれる。
大事なのは切り取り方。
田中未知さんのマスキングは中々上手い。
何年か経ってからも
この適当な一冊のことを
私自身、憶えているんだろうか
まんまと忘れてしまって
気になって気になって仕方ない
それでもどうしても思い出せない
そんな見えない穴に落ちていたい
