マダムエドワルダの城again -3ページ目


私の家は家庭崩壊であったが、だからと言って子供が必ずしも非行に走るわけではないと思っていた

長男は大事にされ反抗期もなく高校、専門学校を卒業
 
自分だけの部屋を与えられ当時珍しかったパソコンを買ってもらいオーディオなどもそろえていた

長男が一時親に内緒で喫茶店でアルバイトをしていたのがバレて怒られるということはあった

その後大手企業に就職した

次男は子供の頃から勉強もスポーツも万能で野球チームでピッチャーをしていたが、中学から荒れ始め立派な不良少年になってしまい親が学校に呼び出されたり怪我をさせた友達の家に謝りに行ったり

それでも根が優しいので極道にもなりきれない

高校も行かず酒に溺れ中毒になった

私は非行というには甘くなくこれまで書いてきた通りの立派な犯罪者

中学一年生から酒、煙草、違法賭博屋のサクラ、いろんな屋台の店番や販売、三年生で覚醒剤

この頃の子供の使う薬物と言えばシンナーやトルエンだったがそれは未経験

マリワナと覚醒剤を同時に覚えた

中学を卒業してからは美容学校に行ったが生活のためホステスを始めた

ほどなく私は独立し15で家を出た

次男は暴力など問題が多かったがまだアル中だとは思わず、酒乱だと思っていた

それが事件を起こし刑務所に入るに至るまでにアル中になっていったんだと思う

そして長男が会社を退社

引きこもる

この時もヤク中だとは知らなかった

私はとにかく自分の生活費と実家の生活費を稼ぐべく銀座にいたらNo.1になり美容師の夢は諦めた

私もまだこの頃は覚醒剤中毒だったし、止めてからはホステスでありながら海外で麻薬の売買をしてたし、めちゃくちゃな生活をしていた

この辺まではみなさんのご存じの通りです

今日書きたいのはそれらに親の責任はないのか?という定義

冒頭に書いた通り非行に走るのも犯罪者になるのにも家庭崩壊だからとは言えない

それは逃げ道で自分自身がちゃんとしていればそんなことにはならないんじゃないか

だから親のせいではないとずっと思っていた

だけどこの年になって考えるのは本当にそうだろうか?と疑問に思うようになってきた

だって親に教育された記憶がないんだもん

汚い話で申し訳ないけど小学生に上がるまで私は歯を磨くということを知らなかった

友達の口からミントの香りがするのは何だろうと

学校で歯の磨き方教室みたいなものがあって初めて知った

父親は酒臭かったし母とは間近に話したことはないし口臭という概念がなかった

そしたら兄たちは歯ブラシを自分の小遣いで買って持っていた

だから私もそれからは歯磨きするようになった

この件だけで分かってもらえると思う

いかに放置されていたか

私は小さい頃からよく幼なじみの家や親戚の家に泊まりに行っていてそこのお母さんとかがお風呂で体を洗ってくれるんだけど嬉しかったな

家にはお風呂がなくて銭湯だったから一人で行って自分のことは自分でするということが当たり前だったから

おじさんが膝に座らせてくれたり、いとこの姉が髪を結ってくれたり、ピアノを教えてくれたり

特に夏休み中いっぱい行く母方の実家がある佐渡島ではみんなに構ってもらえた

色々と考えを巡らせると一つの答えが出る

教育されなくても愛情が感じられれば人はまっすぐ生きていけるんじゃないかってこと

私たち兄妹に足りないものは親の愛

それでも多少愛情を受けた兄たちはまだ良かった

私は愛情どころかいらない子だったから最悪だ

おかげで我慢強く体の痛みなど心の痛みに比べればなんてことないと思えるようになった

刺青も病院も歯医者も「痛みに強いですね」と言われる

おかげで孤独には慣れた

おかげでみんなに馴染めないよ(笑)

やっぱり子供には愛情が必要

それがなかった私は子供を生むことに恐怖し作らない選択をした

みんなは自分の子供なら可愛く思えるよと言ってくれたけど、母を見てるとそんなこと信用できなかった

子供出来ました

産みました

やっぱりいらない

そんな人間になりたくない

私は愛が欲しくて、一人じゃ足りなくて、何人も恋人を作って、それでも足りない渇望

子供には甘やかすくらいの愛情を与えてあげて

それからの教育だと思います