ブログネタ：今までで1番辛かった恋
参加中本文はここから
まだわたしが10代だった頃、好きになった人が15歳上の奥さんもいる人で
その人には本当に可愛がってもらった。
いろんな所に連れて行ってもらって
行く先々でわたしを「本当にこいつ可愛いねん、ごっつ可愛がってるねん」と
いろんな人に紹介しては、人前でも平気でわたしを抱えてぐりぐり頭をなでまわして
陰で「風紀委員」と言われていたぐらいの彼のボスが同席した飲み会でも
全然平気で「こいつ可愛いんですよ～、すごいアホやけど」とぐりぐり
その人と一緒にいると
自分が本当はいい子で可愛いのではないかと勘違いしてしまうほどで
ありえないぐらいベタベタに甘やかされてたんだけど
それでも自分みたいな子がこんなに大事にされるわけがないとどこかでずっと思っていて
自分が本気でこの人を好きだと言ったら、彼はちゃんとそれに応じてくれるか
どうしても信じられなくて
言っちゃダメだー、それは絶対言っちゃダメだー、と思いつつ
可愛いんやー、とぐりぐりされても
「えへへー、ありがとうございますぅー」
なんてへらへら言ってるのにもとうとう耐えられなくなって、何も言わずに彼から逃げ出してしまった。
それから20年経って
今もあちこち連れて行かれては
「お前は可愛いねん、可愛い奴やなぁて思てんねん、アホやけど。
何も言わんとふいっといなくなったかと思うたら、10年経って急に現れて
嫁に行ったりアフリカ行ったり南米行ってしもうたり
今ではこんなボロッボロでド腐れの看護師になってしもうたけどな
結局オレのところに戻って来てまた一緒に飲んでんねん、それでええやないか」
そう言われて頭をぐりぐりなでまわされている。