インド人詐欺集団に行く手を阻まれながらも、なんとか切符を買うことが出来た僕らは、トラブルに巻き込まれることがないようすぐに乗り場へと向かいました。




しかし、乗り場に来て困ったことが2つ起こります。



1.切符にプラットホーム番号の記載がない。



ニューデリー駅には20近くのホームがありましたが、そのどこに来るのか分かりません。



電光掲示板に表示される発車時刻と電車の番号を確認しながらホームを探す必要がありました。




2.電光掲示板に表示されている時刻がどれも大体2時間前。




この時既に時刻は12時半。表示は下の写真の通りでした。


僕らの電車は13時20分発予定。



もしこの表示されている時刻の電車がまだ来ていないのだとすると、僕らの電車も1時間~2時間以上遅れるのは確実でしょう。



“インドでは電車を8時間待った”みたいなブログ記事もあったので、「気長に待とうよ」と嫁(仮)と話しながら電光掲示板に僕達の電車の番号が表示されるのを待つことにしました。



それから待つこと40分。



電光掲示板の表示は一向に変わりません。



電車は沢山来てるはずなのに何故…



もしや、ここに表示されない電車もあるのでは。。



そしてこの表示時刻って出発時刻のことではないのでは。。



時刻は既に13時15分。



もし仮に電車が時刻通りに来ているのだとすると、出発まであと5分しかありません。



急いで乗り場に戻り、駅員を見つけ電車がまだ来ていないのかを確認すると…



既に行ってしまっていました😭



“インドの電車は遅れる”という先入観に惑わされてしまった完全なミスでした。。



インドの電車は意外に正確だった。。



もう落ち込んでも仕方がないのですぐに次の切符を買いに行きます。



乗り遅れた切符は一人500ルピーだったのですが、別の窓口で新たに購入した切符は一人なんと90ルピー。



後で調べて分かったのは、最初のはエアコン付きの急行。今回のはエアコンなしのローカル電車。



幸いにも気候は暑くも寒くもないのでエアコンは問題ではないのですが、切符が安い分、客層も変わります。



このローカル電車はリアルなインドの体験になりました。



色んな人にアーグラ行きの電車はどれかと聞きながら、何とか電車に乗り込み、ローカルインド人で溢れる車両に乗り込みます。



インド人を完全に信用しなくなっていた僕達は、警戒心MAX状態です。



座席は一人で寝っ転がって使ってる人もいればぎゅうぎゅうに詰めあってるところもあって、どんなルールなのかよく分かりません。(おそらくルールは無い)



ボックス席の空いているシートを見つけ、座らせてもらいました。



周りの人達はこんな感じです。↓



電車が走り出すと僕らの常識をぶっ壊す光景が次々と目に飛び込んできます。



いきなりドラを叩き出しお金をもらう人、通路ででんぐり返しを始める子供、走行中も開けっ放しのドア。



窓の外を見ると、線路の脇に難民キャンプのようなテントがズラリ。



信じられない量のゴミの山とそのゴミをあさる牛達。(犬ではない)



この国では皆んなサバイバルなんだ。



そして一番驚いたのは、電車の荷台の上に寝たり座ったりする人達。



面白すぎる!



警戒心は保ったまま、何でもありなインドの光景に胸が踊りました。



そして、この電車で出会った一人のインド人が、僕らのインド人に対する印象をガラッと変えてくれました。



僕の目の前に座っていたこの怖そうな兄ちゃんです。


電車を間違えるのだけは避けたかったので、乗り込んだ直後にアーグラまで行くかどうかを彼に尋ねたことで仲良くなりました。



彼は3日かけて南インドのチェンナイへ向かう途中とのことで、少し恥ずかしそうに笑うのがチャームポイントでした(^^)



「どこから来たの?」とか「仕事何してるの?」とか、当たり障りの無い話しかしてないのですが、何となく親しみを感じてくれてるような気がしました。



とはいえ、こちらは警戒心MAX。正直、なかなか心を開けません。



あまり仲良くなり過ぎないようにしながら到着までの時間を過ごしました。



電車に乗ってから5時間、目的地のアーグラに着くと、一気に人が降ります。



アーグラはタージマハルで有名な観光地なので、乗り降りが激しいようです。



譲り合うという文化の無いインドで、大きい荷物を持って人を掻き分け電車を降りるのは結構大変。



中々出られずに立ち往生していると、なんとその怖そうな兄ちゃんが僕達のバックパック持って一緒に電車の外まで降りてくれました!



少し話しただけなのに。。



人を信じられなくなっていた分、彼の自然な優しさに触れて涙がこみ上げます😭



「good trip!」と握手をして彼はそそくさと電車に戻って行きました。



僕らはまだインドのことをよく知らない。



だけど一つ言えるのは、この国は人間の幅が凄く広い。



どれだけ騙されそうになっても、お腹を壊しても、それでもまたインドに行きたいと思う旅人が後を絶たない理由が、この電車を通して分かった気がします。