全てを確認したがる女性。
えー…古◯任三郎ですぅー…。世の中にはぁー…えー…マッチングアプリやSNSなどのぅ…『ネットを使った出会い』がぁ…増えていますよねぇ…ンー……やめます、このキャラ。えー、ネットを使った婚活・恋活サービスで、男女が「出会いやすくなった」ことは間違いありませんが、一方で、ヤリモクやネットナンパも増えてしまいました。ヤリモクやネットナンパばっかりに出会ってしまうと、男性を信用できなくなってしまうのは当然ですよね。今回お話するのは、そんな『男性を信用できなくなった女の悲劇(?)』です。* * *私「山ちゃんも結婚かぁ…」ある日、南海キャンディーズの山ちゃんと蒼井優さんとの結婚記者会見を見ながら、僕は面談室でお客さんを待っていた。お客さんの名前は、C美さん。当店に登録して1年近く経つが、なかなか良い人に巡り会えていない状況だ。今年で35になるから、「ラストチャンスの年にしたい!」と本人は意気込んでいるようなんだけど…。C美さん「すみません、おまたせしました」僕「いえいえ、どうぞこちらに」改めて見ると…C美さん、なかなか綺麗な顔してるよなぁ。なんで結婚相談所に登録したんだろ? マッチングアプリや婚活パーティーでも素敵な人を見つけられるだろうに。僕「で、相談って何ですか?」C美さん「……」僕「……? C美さん、どうしたんですか?」C美さん「……あなた、いま」僕「……はい?」C美さん「あなたいま……私のこといやらしい目でジロジロ見てましたよね!?!?」僕「……」僕「…………」僕「いや、えええええ!?!?」いやいやいやいや!?見てないよいやらしい目でなんて!?たしかに「かわいいなー」って思ったけどさ、それは『いやらしい目』じゃないよね!? え!? 違うの!? セクハラ!? これってセクハラかな!? どう思いますか、裁判長!?脳内裁判長「無罪」ですよねー。僕「いえ、見てないですよ! ど、どうしたんですかC美さん。なんだか怯えているような感じですけど…」C美さん「あ、はい…。すみません、取り乱してしまって…」…まったくだよ。C美さん「実は、私…。プチ男性不信で…」僕「プチ男性不信…?」C美さん「はい。私、マッチングアプリでも婚活しているんですけど…」C美さんが僕に携帯を見せてくれる。そこには――マッチングアプリがざっと10個。…10個!? めっちゃ登録してる!? さすが『ラストチャンスの年にしたい!』と意気込むだけあるなぁ。C美さん「以前、とある男性とお会いしたんですね。その方は、『医者だ』と名乗っていました。年収は1,000万円あると。そして、私と真剣に交際したいと」僕「おぉ、すごいじゃないですか」C美さん「はい、私もテンションが上がって。友達に、『医者と結婚することになったわ~www裏山だろおまえらえぇ?www』って自慢しまくったんです」僕「素のC美さん、どういうキャラなんですか!?」C美さん「でも…会って1ヶ月して、わかったんです。その方――既婚者でした」僕「既婚者のふりをしてマッチングアプリに登録していたんですね」C美さん「それだけじゃないんです。年収も嘘で、職業も違いました。さらには、身長も10cmサバを読んでたんですっ…!」僕「それはさすがに気付きますよ!?」でも、C美さんみたいなケースはよくある話なのだ。なぜかというと、マッチングアプリのビジネスモデルは薄利多売。料金を安くして、いろんな人に使ってもらうことで収益を上げるのだ。登録のハードルを上げてしまうと、いろんな人に使ってもらえない。だから、プロフィールは自己申告だし、本人確認書類だけで登録できる(中には本人確認書類すら必要ないところもある)。そのため、既婚者でも登録できるし、年収や職業、身長も偽り放題なのだ。C美さん「他にも、3、4人くらいの男性と会ったのですが…。みんな、いわゆる『ヤリモク』でした。だから、私、結婚相談所でもお会いする男性を信じることができないんですっ!」僕「いや。待ってください、C美さん」そこは違う、と強く強調しておきたい。僕「結婚相談所に登録している方は、全員、真面目な方たちばかりですよ! マッチングアプリと違って、入会のために各種証明書が必要になりますから」本人確認書類に加え、 独身証明書 年収証明書 卒業証明書 資格証明書最低でも、この4つはかならず提出してもらうことになっている。だから、既婚者じゃない人や収入・職業を偽っている人は、基本的に皆無なのだ。C美さん「わかりませんよ…? 独身証明書を偽造する人とかっ…! いるかもしれないじゃないですかっ…!」僕「いや、そういう人はマッチングアプリ使うでしょ!?」ヤリたいからって、独身証明書を偽造してまで結婚相談所に登録する人なんていないだろ…。C美さん「実は今、仮交際で『ちょっといいかな』って人がいるんです」僕「素敵じゃないですか。何回くらいお会いしたんですか?」C美さん「3回くらい、でしょうか。そろそろ流れ的にも本交際を迫られる気がするんです。でも…どうしても、彼のことを信じられなくて」僕「でも、結婚相談所に登録してるってことはちゃんとした人ってことですよ! 何をされてる人なんですか?」C美さん「ひよこ鑑定士です」僕「……」たしかに胡散臭いけども!C美さん「それから…33歳って言ってましたし、免許証も見せてもらったんですけど、そうは見えないんです! 良く見積もっても40代前半…。それに…年収500万らしいのですが、ひよこ鑑定士の仕事でそんなにもらえるとは思いません!」僕「全国のひよこ鑑定士に謝ってください…」C美さん「だから…だから、もう、私…」C美さんは涙をこらえた様子で、思い切って僕に打ち明けてくれました。C美さん「結婚を諦めて…出家しようと思ってるんです!」僕「いや、なんで!?!?」なんでそんな真逆にかじを切った!?C美さん「男性を信じられないのは、私の邪な気持ちのせいなのです。人はみんな悪なのだと決めつける、自分自身の心が悪なのです。だから結婚を諦めて、出家の道をたどり悟りを開こうと思っているのです。だから最近Googleでも『出家 方法 おすすめ』で検索してもうセミナーなんかに入会しようかと――」僕「いや、ストップストップ!」なんだよ、そのセミナー…。僕「…あの、C美さん。まず、結婚相談所に登録している男性はみんな、公的に確認が取れた真面目な人たちばかりですよ。それは、登録時にかならずチェックしているんで安心してください」C美さん「は、はい…。…でも、妙に私にやさしくしてくるんです。あと、預貯金として2,500万持ってるとか…。彼の身なりを見るに、どうしてもそうは思えません! むしろ、2,500万の借金があるとしか!」彼、かわいそうすぎる…。C美さん「他にも他にも…! 私は子どもがほしいと思っているので、彼には結婚したら保険に入ってもらいたいんです! でも、持病があったら入れないじゃないですか…。『病気なんてしたことない』って言ってましたけど、彼、何かしらの病気を持ってると思うんですよ…」僕「どんな偏見ですか!?」C美さん「他にも他にも他にも他にも…! 彼、元彼女となんで別れたのか教えてくれないんです! これって、浮気してたってことですかね…? 私、浮気する人無理なんです! うう、こうなったらやっぱり出家――」僕「それは待ってください! それだけは待ってください!」出家しても何も変わらないと思うんだけど…。僕「C美さんの気持ちはすごくよくわかります。相手がちゃんとした人だとはいえ、しょせんは人と人。何を考えているのか、本当はどんな人なのかってわからないですよね」C美さん「そうなんです…」僕「でも――それは、仕方ないことなんですよ。すべてを確認して、答え合わせをして結婚する人なんていないんです。だって、不可能じゃないですか。『全部知った上で結婚する』なんて、できないんです」C美さん「そ、そうですよね」僕「C美さん、彼のこと、本気で気になってるんですよね?」C美さん「…はい。私との将来を真剣に考えてくれて、仮交際でも実家に招待してもらえたのは…すごくうれしかったですから」僕「なら、それでいいじゃないですか。とりあえず、それで進めていけばいいと思います。気になってるところは、結婚してみないとわかりません。逆に、結婚してからでないとわからないこともたくさんあるんです」C美さん「結婚してからでないとわからないこと…」僕「それってなんだか…まだ見ぬ宝箱を開けるみたいで、ワクワクしませんか?」C美さん「まだ見ぬ宝箱を…ちょっと何言ってるかわからないですね」僕「…僕が恥ずかしくなるようなツッコミしないでください」名言っぽいこと言ったのに。C美さん「…でも、たしかにそうですね。いちいち確認していても前に進みません。それに、確認しないからこその楽しみもあるんですよね。そういう風に考えたら、なんだか気持ちが楽になりました!」C美さんの顔に笑顔が戻った。そう、こんな感じで笑ってくれたら美人なのだ。この人は。C美さん「ありがとうございました。なんだか、元気が出ました! これで、次のアポもがんばれそうです!」僕「いえいえ。また何かあったら、いつでもお待ちしています。がんばってくださいね」C美さんを見送って、僕は一息ついた。その後――。C美さんは、めでたくその人と本交際が決まり、近々成婚退会する予定です。C美さん、おめでとうございます!* * *今日の教訓すべてを確認してから結婚することなんて、無理! 結婚してからわかることのほうが多い。相手のことが気に入っているなら、関係を進展させてみたほうがいい。いつでもご相談くださいEBISU-MARRIAGE【エビスマリッジ】〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田1丁目1-3 大阪駅前第3ビル6FTEL :050-5372-8106MAIL:ebisu.marriage@gmail.comURL :http://www.ebisu-marriage.jp/