東野 圭吾
白夜行

このライブの練習と仕事でバタバタとしている時期に、

なんと2日で読んでしまった本。

この本、文庫版でも4センチくらいと分厚い。

相当長い話ですが、グイグイ引き込まれ、読みきってしまいました。


最近ドラマ化されていましたが、だいぶ設定が変わっていたり

そもそもドラマは最初にネタバレしているようで、小説から入った人は

がっかりするようです。


この小説のテクニックがすごいと思うのは

主役の2人の男女の心情を一切語ることなく絡むシーンは

まったくないのだが、明らかに二人の間の深い関係が

読んでいるとわかってくるところ。

彼らの周りにいる人間の物語から読者が思い思いに推測して

物語は終わる。


読み終わって衝撃と共に、今でも何かに取り付かれたような気持ち。

昔、永遠の仔を読んで大泣きした。あの気持ちに少し近い。

天童 荒太
永遠の仔〈上〉

白夜行もそう。

主人公に感情移入ができぬまま、引き込まれて読破してしまう。

これほどの小説のドラマ化がさほどヒットしていないように

感じるのは、この物語が放つ独特の暗さ、人間の心の醜さが

大衆に受けなかったのではと思われます。


もちろん私はドラマは見れていませんが

サイトで確認したところ、だいぶ設定が違うようです。

そもそも二人が絡んでいるシーンがないとドラマとして

成立しないからだとは思いますが。


とにかく、最近読んだ本ではかなりの衝撃的でした。

東野圭吾さんの本は3~4冊読んでいますが

これは代表作となっているようです。


続編と言われている「幻夜」も読んでみようと思います。