10年前の2月に、突然倒れ、亡くなられた師匠の後を継ぎ、早10年経ちました。
10年前、家元先生より、貴方が跡を継いで頂けないかしら…とのお電話があり、悩みました。
社中での煎茶道歴は長いとはいえ、年齢の上の方も数人おられ、そして何より、素晴らしかった師匠の後を継いでいけるのか…
茶道は勿論のこと、華道、書道、排画なども極められ、そして奢れることなく人の嫌がることも進んで行う、本当に尊敬出来る素晴らしい師匠でした。
夫は深く考えず、せっかく家元先生がおっしゃって下さるのだからやってみれば?と。(^_^;)
ほぼ同じ煎茶道歴(数ヶ月長く年齢も上です)の方お二人にも相談しましたところ、「この先のお稽古がどうなるか心配していたの、○○さんが引き受けてくれるなら嬉しいわ」と仰って頂き、
一緒にお稽古してきた仲間と、このまま離れ離れにもなりたくはなく、一緒にお勉強しながらお稽古していこうと、
頑張ってみよう、と引き受けることにしました。
あっという間の10年、駆け抜けましたが、節目の年で今回のお席に選んだ掛け軸。
京都宇治市 黄檗山 玄妙官長の書、
『道行』
今までの道も振り返りながら、やはり、この煎茶の道を進んで行こうと決意し、選びました。
今までの道も、きつい登り坂もあれば、ぬかるんだ道など、辛い時もありましたが、そんな道も通り抜ければやはり良い思い出。
どこまでも続く道、どこまでも進んで行きたいと思います。
この10年はこなしてきた…という感じもします。次の10年は、もう少し余裕をもって、成長していけたらと思います。
さて、今回は立礼のお席
お手前は、啜り茶。
瓶掛け、羽扱い。
お菓子
鶴屋吉信さんの、蝶(落雁)、わらび(有平糖)
1席15名で9席、約130名の方々にご来席賜りました。
お足元の悪い中、有り難うごさいました。
(昨年うちに仲間入りした八重咲のクリスマスローズ、咲きました)
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