残るか残らないかというと、傷は残ります。ただし目立つか目立たないかというと、殆ど目立なくなります。ニキビの痕やヤケドの痕と同様に赤みが抜けるのに6ヶ月程必要とし、その間は傷が目立ちます。ただし、キズは目を開けていると二重に隠れて見えません。見えるのは目を閉じている時だけです。
1~2週間は強く腫れます。
術後1週間で抜糸になりますが、抜糸の時点ではまだ腫れています。
2週間で泣いた後程度の腫れがあると考えて下さい。
泣いた後程度の腫れが落ち着くのは2~3ヶ月程かかります。
a. まずは必発なのは内出血です。大きさの大小はありますが、打ち身と同じことなので1~2週間で自然吸収されてなくなります。
b. 目が大きく開くようになるため、眼球の露出する面積が増えます。このため、ドライアイのある方はドライアイが悪化するように感じることがあります。ドライアイのない方も場合によっては目が乾燥してショボショボするように感じることがあります。
c. 眼瞼下垂の手術により目が開きやすくなりますが、逆に閉じにくくなることもあります。閉じなくなることを兎眼(とがん)と言います。かなり大きな隙間が生じて治らない場合は再手術となることもあります。
d. 左右の目の開きが完全に揃わずに左右差が残ってしまうことがあります。見た目に気になるレベルであれば再手術が必要となります。
若干の痛みはあります。術後痛み止めの内服薬を処方致しますが、飲まない患者様も多くいらっしゃいます。堪え難い様な痛みはないと思われます。
皮膚を切らない手術もあることはあります。ただし、後天性の眼瞼下垂の多くは皮膚のたるみも同時にみとめるため皮膚も切除してしまった方が下垂の改善もよくなることが多いです。
もちろん可能です。また場合によっては片目ずつ手術を行う方が良い結果が出ることもあります。診察時に色々とご提案できると思います。
非常に難しい問題ですが、一重に見える奥二重にすることは可能です。
ある意味『二重』はまぶたを切る手術の合併症のため、一重のままにするということは非常に難しくなります。
ただし、その辺が気になる場合は上眼瞼リフトなど他の手術で対応をすれば重瞼の感じは変わらずに手術をすることが出来ます。
他院で行った手術の修正(再手術)も当院ではフォロー致します。
これまでも多数の症例を修正してきました。お気軽に御来院下さい。
2~3日は出来るだけ安静にして、目の周りを可能な限りアイシング(氷で冷やす)することをお勧めします。腫れが強くなると腫れが消失するまで時間を要します。
なるべく腫れないように初めの2、3日はゆっくり過ごして下さい。
車の運転は術直後からでもできます。視野は広がり、見やすくなった状態で運転できます。
運動は可能な範囲でしない方が得策です。
腫れている間に運動をすると、かえって腫れが強くなったり、腫れが引きにくくなってしまいます。
一般的には5~10年ハードコンタクトレンズを使用していると殆どの人がハードコンタクトレンズ性眼瞼下垂になると言われています。
しかし、早い人だと2~3年のハードコンタクトレンズ装着で眼瞼下垂になっている人もいます。
ソフトコンタクトレンズの場合はハードコンタクトレンズに比べて圧倒的に眼瞼下垂になる確率は低いと言われております。
しかし、コンタクトレンズの装着方法により眼瞼下垂となってしまう方もいらっしゃいます。
生命保険会社の医療保険に御加入されている方で、『眼瞼下垂症』の診断で手術を受けられた場合、御加入の保険により異なりますが、手術給付金が受けられることが多いようです。
各自御加入の生命保険会社に御確認下さい。
この件については頻繁にお問い合わせいただきますが、保険適用かどうかは非常にシンプルです。
"病気"として考えられるものが保険適用となります。
目の開きが悪く、視野が狭くなってしまっている場合は確実に保険適用と思われます。
瞳孔が100%見えていない場合がそうでしょう。
眼瞼下垂の診断は大まかな基準こそありますが、最終判断は個々の医師に任されます。
他院で眼瞼下垂と診断された場合でも当院では眼瞼下垂はみとめられないということもあります。
また、その逆もあるかも知れません。