詩織は、 私と 小学校の時からずっと同じクラスだ。
高校生になった今も。
小学生の5年生くらいの時に、私は 校舎裏に呼び出されて 詩織に「好きになっちゃった。もう、友達ってだけの気持ちで一緒に居れない。」と言われて、そこからずっと 詩織の言いなりだ。
手を繋ぐのって、なかなか勇気のいるもので、 友達って関係ならいいけど 付き合ってるっていう感情だと ちょっと 恥ずかしい 。
でも、詩織は 顔色ひとつ変えず 学校でも手を繋ぐ。
顔色は変えなくても、 詩織はわかりやすい。
握る手の力が強くなったり 繋いだ手の 脈拍が早かったり。
本当に、 私のこと好きなんだな。 ってそういう時に感じる。
詩織は、本当に私に一途だ。 何をする時も ずっと私と一緒にいる。
この前は、 トイレの中までついてきて、 さすがにそれは1人にして って 言ったくらい。
そんな詩織と、今日は久しぶりのデート。
早く着きすぎて、 ちょっと待ってた。
詩織が好きって言ってた服を着て 。
すると、 詩織がトコトコ走ってきた。
「はぁ、はぁ ごめん。遅れた 」
「遅れてないよ、まだ10分前……」
「え? うそ。」
「私が早く来すぎちゃって、」
「そっかぁ!」
詩織は、綿密にデートプランを考えていた。
カフェに行ったりした。普通のカップルというより 女子高生の定番のお出かけコースって感じ。
デートならプリクラでしょ!ってなって プリクラを撮ることにした。
プリクラを撮っている時、詩織と一緒の時間は楽しいなぁ と思っていたら、
「ねぇ、夏菜子 」
詩織が突然真剣な顔をした。
「ん?」詩織の顔を真面目に見る。
「あの、さ……その…… す……たいなって、 」
「なに?なんて言った?」
「き……す」
「き、きす?」
え、きすって キス?
どうしよう。
プリクラは、 もうすぐで次のショットの時間だ。
あと10秒。
詩織は、「私……夏菜子が好きだから、 」
そう言われて、 唇にそっと 詩織の唇が当たった。
カシャッ
はぁ……プリクラに キスシーンがばっちり収められた。
「詩織のばか」
「え、 やっぱり嫌だった……?」
「違うよ……突然しないでよ……そんなの」
「私も、詩織のこと 好きだって 気づいてよ……」チュッ
カシャッ
「えっ。夏菜子……私のこと 好き……って?」
「うん。 好き。」
「なんで? ずっと私が片想いしてるんだと思ってた。」
「だって、 詩織が 可愛すぎるんだもん。それなのに、そんなに手繋がれたり、キスしてきたり。 」
「そっか。夏菜子も好きなのか 」
「それで、好きにならないなんて おかしいよ。」
最後の1枚、 撮影の瞬間に 詩織に また キスをされた。