近年、金(ゴールド)価格が史上最高値を更新し続ける中で、多くのトレーダーはポジションを保有したまま身動きが取れなくなっています。

 

「天井で売ったつもりが、実際には山の中腹だった」という表現がありますが、例えば、金相場は2.500ドル以降、途中で一度40ドル程度の調整が入った以外は、ほぼ止まることなく上昇してきました。

天井で売ったつもりが、実際には山の中腹だった

そのため、下落を想定して売りを重ね、なおかつ調整局面でも手仕舞いができなかった場合、損失が拡大していくのを見守るしかない状況になりがちです。

 

では、もし逆行するポジションを持ってしまった場合、どのようにエグジットを考えるべきでしょうか。ここでは、いくつかの視点を整理します。

 

1.すぐに損切りする

長期間ポジションを保有している人にとって、すぐに損切りすることは一つの有効な選択肢です。

 

損失を抱えると、多くの人は「今ここで決済した直後に相場が下がったらどうしよう」という期待や不安を持ちがちです。その結果、様子見を続けてしまい、相場が再び動き出した段階で「なぜあの時に損切りしなかったのか」と後悔するケースも少なくありません。

 

早めに損切りを行うことで、こうした無意味な心理的負担から解放され、損失を現時点の水準で確定させることができます。仮にその後、相場が想定方向へ動いたとしても、改めて態勢を整えて取引をやり直すことは可能です。

 

何よりも、元本を守ることが最優先です。

 

2.反発を待って段階的にエグジット

相場が一方向に永遠に動き続けることはありません。特に上昇局面では、価格が移動平均線から大きく乖離し、いずれは平均値付近へ戻る動きが生じます。

相場が一方向に永遠に動き続けることはありません

ただし、この調整は一気に進むとは限らず、時間をかけて進行することが多いため、分割してポジションを落とすという考え方が現実的です。

 

その際、スワップ手数料が比較的低いプラットフォームを選ぶことで、時間経過によるコストを抑え、結果的に損失を軽減しやすくなります。

 

例えば、世界No.1のFX取引会社EBCは金取引スワップ手数料が低水準で、Eightcap、IC、Tickmillなどと比べると、比較的条件の良い選択肢とされています。

EBCと他のブローカーとの比較

3.あらかじめ損切りラインを設定する

取引には「2%ルール」と呼ばれる考え方があります。これは、1回の取引での損失が総資金の2%に達した時点で、必ず損切りを行うというものです。

 

もちろん、これは絶対的なルールではありません。すでにポジションを抱えている場合には、「損失が総資金の10%に達したら全て決済する」といったように、自分なりの許容ラインを設定することも一つの方法です。

 

その際、感情による判断を避けるためにも、あらかじめ損切り注文を設定しておくことをおすすめします。一度条件に達したら、迷わずエグジットするためです。

 

ただし、注意点があります。損切りラインは、できるだけ取引が集中しやすい時間帯を避けて設定した方が無難です。

 

流動性が不足する時間帯では、価格が急に飛び、想定した水準で約定しない可能性があります。特に、相場を常に監視できない場合には、この点は重要です。

 

そのため、どの時間帯でも安定した流動性が提供されるプラットフォームを選ぶ必要があります。

 

たとえば、前述したEBCでは、モルガン・スタンレー、UBS、シティなどを含む36以上の大手銀行・ノンバンク機関に接続しており、価格の安定性と約定環境の向上につながっています。

 

4.その他の注意点

上記の方法以外にも、特に注意したい点があります。それは、安易にナンピン(コスト平均化)を行わないことです。

 

私の知人にも、金価格の上昇局面で「平均価格を引き上げられる」と考えて何度もポジションを追加した人がいました。しかし、価格が上昇し続ける中で、追加したポジションも次々と含み損を抱える結果になりました。

 

ナンピンはポジション全体を脆弱にしやすく、特に米雇用統計などの重要指標発表時には、証拠金を追加しなければロスカットを回避できない場面も生じます。

 

ここで重要になるのが、入出金のスピードです。追加入金が間に合わなければ、一度の相場変動で強制決済されるリスクがあります。過去には、入金に3日、出金に11日かかるプラットフォームに遭遇したこともあり、こうした環境では柔軟な対応が難しくなります。

 

その点、EBCでは、平日16時までの入金であれば最短10分、出金も最短2時間で処理されるなど、比較的スムーズな資金管理が可能です。

 

まとめ

ポジションを長時間に保有てしまった場合、まず考えるべきは損失を拡大させないことです。反発や調整を待って一部の損失を回収する選択肢もありますが、自分で設定した損失許容ラインを超えた場合には、速やかにエグジットする判断が欠かせません。

 

流動性が高く、隔夜金利が低い取引環境を選ぶことで、リスクとコストを抑えた運用につなげることができます。