追悼公演「飛鳥」 | Ecole de Ballet Classique かえるのひとりごと

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エコール・ド・バレエ・クラシックの教師3人が、当スタジオの行事や、レッスンの様子等を楽しくお伝えします!

昨年10月に永眠された、私の恩師の牧阿佐美先生を追悼する公演「飛鳥」を東京上野にある東京文化会館で観ました。

この作品は、1957年阿佐美先生のお母様橘秋子先生により創作されました。1971年に橘先生が亡くなられた後、阿佐美先生が受継ぎ再演をして来ました。

そして、2016年バレエ団創立60周年を記念して、阿佐美先生が全面改定、新制作し上演されました。

洋画家の絹谷幸二氏の美術によるプロジェクションマッピング、片岡良和氏の音楽がオーケストラで壮大に演奏され感動の舞台でした。

そして何と言っても、阿佐美先生の「日本発の作品創り」にこめた強い想いが感じられ、その想いを受け取め表現している踊り手の層の厚さを観る事ができました。

終演後「そういえば、初めて全身タイツを着て踊ったのはこの作品(改訂前)だったなぁ…」と懐かしくなりました。今では当たり前のように使用される全身タイツ、50年近く前はとっても珍しかったのです…。身体のラインがハッキリわかるし、生地素材は今のような伸縮性もなく厚手で十代の私は少々戸惑っていた記憶がよみがえりました💦